フローラS
レース回顧
ゴールデンハインドは前半3F36.1秒、5F60.8秒の緩い流れで逃げ、メンバー7位タイの34.1秒で上がって後続を完封した。勝ちタイムは1分58秒9。後半5Fは58.1秒、ラスト4Fは11.8−11.2−11.3−11.6秒で全て11秒台。ゴールドシップ産駒で持久力があるが、開幕週の高速馬場で上がりをまとめて押し切り、7番人気で穴をあけた。中盤に12.7秒に落ちたが、それを除くと道中は12.2秒以下。道中ラップを落とし過ぎずに持久力勝負に持ち込んで粘り込んだ。次走のオークスも持久力勝負に持ち込んでどこまで踏ん張れるか。菅原騎手は3月19日から4月16日の中山で76戦未勝利だったが、東京に替わって土日で5勝を挙げた。
ソーダズリングは2枠2番スタートから内ラチ沿いの3、4番手を進み、メンバー5位タイの34.0秒で上がって0.2秒差の2着。直線で追えばすぐにゴールデンハンドを交わせそうな手応えだったが、ゴールデンハンドに最後まで11秒台のラップで走られて交わせなかった。緩い流れで道中少し力んで走っていたことも最後の伸びに影響したのだろう。長距離輸送をこなしてパドックでは馬体の造り、気配が目立っていた。2着に入ってオークスの出走権を確保。今回も仕上がりは良かったが、オークスでは調教で攻めて本番の仕上げで臨んでくるのだろう。
ブライトジュエリーは1枠1番から内ラチ沿いの6番手を進み、直線で内から捌いてメンバー4位の33.9秒で上がって0.4秒差の3着。鮫島駿騎手が内から捌いて目一杯に追ったが、伸び切れなかった。430キロ台の小柄な牝馬でまだ馬体は華奢に映る。これから馬体が成長すれば、パフォーマンスアップが期待できる。オークスの優先出走権は2着まで。賞金的にオークス出走は厳しくなった。
イングランドアイズは出遅れて後方を進み、大外からメンバー最速タイの33.4秒で追い込んで0.5秒差の4着。大外から凄い脚で伸びてきたが、逃げた馬が粘り込むレースで位置取り、コース取りが悪過ぎた。東京芝2000mはコース的に外枠が不利。最後の伸びを見る限り、内枠からロスなく進めれば馬券圏内があったかもしれない。2着に入った社台RHのソーダズリングは1枠2番だった。
ドゥムーランは中団の外からメンバー3位の33.8秒で上がって0.5秒差の5着。未勝利戦では大外をブン回していい脚を長く使って勝ったが、テン乗りのレーン騎手は中団の外から普通に差すレースをしていた。レーン騎手は東京の芝重賞で差し追い込み馬で成績が良くない。ドゥムーランは新馬戦より時計を4秒詰め、33秒台で上がっている。馬体16キロ増で少し余裕があったことも影響したのではないか。
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