マイラーズC
レース回顧
シュネルマイスターは後方を進み、直線で大外からメンバー最速の32.9秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分31秒5。シャイニーロックが逃げて前半3F34.4秒、5F57.4秒の平均ペース。上がりは34.1秒、ラップは11.1−11.5−11.5秒。高速馬場で上がりの速さが問われるレースになった。シュネルマイスターは昨年勝ち星がなかったが、開幕週の高速馬場で久しぶりに最速上がりを繰り出して重賞3勝目を挙げた。NHKマイルCを1分31秒6で勝ち、安田記念で1分31秒8で走って3着に入った馬。やはり高速馬場で上がりの速いレースが合っているのだろう。関東馬不振のデータを覆し、あらためて安田記念に名乗りを上げた。外国産馬は急に走らなくなる馬が多いが、ここで復活できたことは今後に繋がりそうだ。
ガイアフォースは中団の馬込みを進み、直線で外に出すとメンバー2位タイの33.2秒で上がってクビ差の2着。初のマイル戦で1分31秒5の高速決着に対応して2着を確保したことを評価したい。元々捌きが硬めの馬だが、パドックでは脚捌きが硬く少しぎこちなく映った。休み明けで本調子ではない馬がこれだけ走ったのは能力の証し。小倉芝1800mの新馬戦を尻上がりラップでドウデュースと接戦した馬がレースを使いながらパフォーマンスを引き上げている。春は安田記念、秋は天皇賞(秋)、マイルCSを狙うことになりそうだ。
ソウルラッシュは大外15番枠から7番手につけ、メンバー7位の33.5秒で上がってクビ+クビ差の3着。休み明けで馬体が8キロ増えて少し太め残り、大外枠から終始外を回り、直線で他馬と接触する不利があったことを考えると強いレースをしている。道悪巧者で良馬場だと勝ち切れない面はあるが、前3走は33秒台で上がって高速決着に対応しており、枠順(前4走は全て外枠)、展開など条件が揃えば、G1を勝ってもおかしくないレベルに到達している。池江調教師が外国人騎手を乗せてきたら要注意。
マテンロウオリオンは5番手の内を進み、直線で最内からメンバー8位タイの33.7秒で上がって0.2秒差の5着。高速馬場で追い込みでは厳しいとみた横山典騎手が好位につけたが、直線で伸び切れなかった。それでも好位につけて1分31秒7で走り、パフォーマンスを引き上げている。こういうレースを続けていけば、そのうちチャンスがありそうだ。
キングエルメスは4番手につけたが、逃げたシャイニーロックが直線で寄れたことでビーアストニッシドが寄れて接触する大きな不利があり0.4秒差の7着。スムーズなら掲示板はあったかもしれない。
エアロロノアは8枠14番スタートから中団の外につけ、メンバー8位タイの33.7秒で上がって0.5秒差の8着。外枠から外々を回って伸び切れなかった。6歳になって末脚の威力が少し衰えてきたか。
ジャスティンスカイは11番手からメンバー6位の33.4秒で上がって0.5秒差の9着。2枠3番の好枠だったが、流れに乗れず位置取りが悪くなり、33.4秒で上がったが届かなかった。川田騎手はドバイWCを勝った後、4月の重賞は[1−0−0−6](6頭が3番人気以内)。昨年のルメール騎手もそうだったが、海外で賞金が高いレースを勝つと心理面で何か影響があるのかもしれない。
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