青葉賞
レース回顧

スキルヴィングは6枠11番スタートから10番手の外につけ、直線で外からメンバー最速タイの34.1秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分23秒9。アサカラキングが逃げて前半5F60.4秒。後半5F58.6秒、上がりは34.8秒。ラスト4Fは11.7−11.4−11.7−11.7秒。前半10.8−11.8秒と流れたことでタフなレースになり、道中10番手以下で脚をタメた馬が1〜5着を独占した。スキルヴィングは終始外を回っており着差以上に強い内容。馬場の違いはあるが、前走ゆりかもめ賞より0.9秒詰めてパフォーマンスを引き上げた。これで東京で最速上がりで3連勝。皐月賞を勝ったソールオリエンスと同じキタサンブラック産駒がダービーに名乗りを上げた。青葉賞を2分23秒台で勝った馬はアドミラブル(2分23秒6)がダービー3着、オーソリティが翌年ジャパンC2着(ダービー出走せず)。ソールオリエンスは強いが、青葉賞馬はダービーを勝てないジンクスを破るかもしれない。

ハーツコンチェルトは12番手から直線で馬群に突っ込んでメンバー最速タイの34.1秒で上がって0.1秒差の2着。前2走は右回りのホープフルS7着、若葉S4着に終わったが、左回り、距離延長で走りが一変した。これで左回りは[1−1−1−0]で上がりは全てメンバー最速。中京芝2000mの新馬戦を8馬身差で圧勝したのはダテではないことを示した。前走休み明けで12キロ増えた馬体が叩き2戦目、東京に輸送したことで10キロ減って引き締まり、馬体のバランスが良くなっていた。サンデーの肌に母の父アンブライドルズソングというのはコントレイルと同じ。距離&コース適性を示しただけにダービーでも侮れない。

ティームールは後方2番手からメンバー3位の34.2秒で追い込んで0.4秒差の3着。前走若葉Sで8番人気で3着に入った馬が、今度は11番人気で穴をあけた。差し馬向きの展開が嵌まった感が強いが、前走若葉Sでショウナンバシット(皐月賞5着)の3着に入ったのはダテではないのだろう。ダービーの優先出走権は2着まで。1勝馬のため、ダービー出走は厳しくなった。

メイテソーロは後方の馬込みで進め、勝負どころで外に出して直線で早めに抜け出したが、最後に一杯になって0.6秒差の4着。上がりはメンバー4位の34.8秒。結果的に動くのが早過ぎたが、これまで勝負どころで早めに動くレースをしてきたため、川田騎手はそれを踏襲したのだろう。地力タイプでダートでもやれる。

ニシノレヴナントは中団につけたが、直線で何度も前が壁になって完全に脚を余して1.1秒差の8着。直線で手応えが良かっただけにスムーズなら馬券圏内があったかもしれない。短距離馬ネロの産駒でもスタミナがあり、直線の長い東京コースが合うタイプ。東京の自己条件に使ってきたら注意したい。

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