京都新聞杯
レース回顧
サトノグランツは5番手からメンバー2位の33.3秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分14秒1。リビアングラスが逃げて前半5F63.8秒のスローペース。ラスト4F45.7秒、上がり33.9秒、11.3−11.2−11.4秒。スローの上がり勝負で中団より前につけて上がりをまとめた1、2番人気で堅い決着になった。
サトノグランツは勝負どころの下りでもズブく川田騎手の手が動いたが、直線でエンジンが掛かるときっちり差し切って重賞初制覇を飾った。サトノダイヤモンドの初年度産駒でワーケアの半弟が3連勝でダービーに名乗りを上げた。スローペースで勝ちタイムが遅く、レースレベルは高くないが、友道厩舎はダービーを3勝している。本番で更なるパフォーマンスアップがあるのかどうか。
ダノントルネードは2、3番手からメンバー4位の33.6秒で内から伸びてクビ差の2着。最後に外から伸びたサトノグランツに競り負けた。これで休み明けで3戦連続の2着。中内田厩舎の管理馬はやはり休み明けの方が走る。2着に入って賞金を加算したが、賞金的にダービー出走は難しい状況。
リビアングラスは前半5F63.8秒のスローペースで逃げ、メンバー6位タイの33.9秒で上がってクビ+頭差の3着。最後までしぶとく粘ったが、ダノントルネードに競り負けた。過去10年でキズナ産駒は[2−0−1−1]。小雨が降ったが、地力タイプだけにもっと渋った方が良かったか。
マキシは後方から早めに捲って2番手に押し上げ、メンバー5位の33.8秒で上がって4着。前2走で減った馬体が16キロ増えて戻っていたが、休み明けで少し緩い造りだった。母はエリザベス女王杯勝ち馬ラキシスで素質はあるが、今年の重賞でエピファネイア産駒は[0−1−2−30]で不振が続いている。
マイネルラウレアは8番手からメンバー最速の33.2秒で追い込んで0.1秒差の5着。直線で外に持ち出すロスがあり、そのぶん届かなかった。もう少し流れて直線でスムーズなら際どいレースになったのではないか。ゴールドシップ産駒でマイネルウィルトスの半弟。賞金的に抽選でダービー出走の可能性がある。
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