京王杯SC
レース回顧
レッドモンレーヴは12番手の外からメンバー2位の32.6秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分20秒3。ベレヌスが逃げて前半3F34.9秒、5F57.9秒(例年は前半5F56秒台)。上がりは33.7秒、ラップは11.3−11.0−11.4秒。緩い流れで上がり勝負になった。2、3着に5、3番手につけた馬が粘ったように前が残る展開だったが、レッドモンレーヴが強烈な末脚を繰り出して重賞初制覇を飾った。芝1400mを使ったことはなかったが、京王杯SCを8勝している藤沢和厩舎の管理馬だった馬。やはり東京芝1400mの適性が高かった。安田記念出走権をゲットしたため、次走は状態面次第で安田記念に向かう予定。東京芝1600mは[2−1−0−0]でレベルの高い走りをしている。展開、位置取りが噛み合うと激走してもおかしくない。
ウインマーベルは5番手からメンバー10位タイの33.2秒で上がって0.1秒差の2着。昨年のスプリンターズSで2着に入った馬が7番人気で激走した。2走前のシルクロードSは8枠14番で7着、前走高松宮記念は8枠18番で10着に終わったが、今回は5枠10番だった。流れが緩んで前に有利に展開になったことがプラスに働いている。芝1400mは昨年の橘Sを前半3F33.7秒の速い流れで3番手から3位の33.9秒で上がって1分19秒3で勝っている。芝1400mでも重賞でやれることを示した。
ダディーズビビッドは3番手からメンバー13位タイの33.5秒で上がって0.2秒差の3着。阪急杯で1分19秒5で走ってアグリにクビ差の2着に入った馬が6番人気で激走した。流れが緩んで前に有利に展開になったことがプラスに働いていたが、7枠15番から3番手につけた浜中騎手が上手く乗っている。これまで東京では10、14着に終わっていたが、ベストの良馬場の芝1400mならやれることを示した。
アヴェラーレは14番手からメンバー最速の32.5秒で追い込んで0.2秒差の4着。3着とはクビ差。直線で前にスペースがなく外に持ち出すロスがあり、それによって仕掛けが遅れたことが堪えた。最後に外から鋭く伸びており、直線でスムーズなら2着があったかもしれない。流れが緩んで前が有利な展開になったことも堪えた。母アルビアーノはNHKマイルC2着、スワンS1着。近いうちに重賞で激走がありそうだ。
レイモンドバローズは9番手からメンバー5位の33.0秒で上がって0.3秒差の5着。前3走10着以下に惨敗したが、ベストの芝1400mでパフォーマンスを引き上げ、重賞でやれるメドを立てた。ここにきて差すレースが板についてきている。
ゾンニッヒは7番手からメンバー10位タイの33.2秒で上がって0.3秒差の6着。直線でレーン騎手が追って抜け出しかけたが、すぐに止まって伸び切れなかった。やはり使える脚が短い。芝1400mもこなせるが、小回りコースが合っている。
ダノンスコーピオンは1枠1番から7番手につけ、メンバー13位タイの33.5秒で上がって0.5秒差の11着。ガツンと切れる脚を使えるタイプではないだけに上がりが速過ぎた。休み明けで馬体6キロ増。次の安田記念が目標ということもあるのだろう
グラスミヤラビは16番手からメンバー4位の32.8秒で上がって0.7秒差の13着。32秒台で上がっているが、流れが緩んで好位につけた馬に33秒台前半で上がられては厳しかった。着順は悪いが、32秒台で上がったのは4頭のみ。末脚の威力は上位。
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