マーメイドS
レース回顧

ビッグリボンは9番手の内から徐々に進出し、メンバー2位の36.2秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分58秒5。シャーレイポピーが逃げて前半3F33.8秒、5F57.3秒のハイペース。後半5F61.2秒、上がり36.5秒、ラップは12.1−12.1−12.3秒。上がりの掛かる消耗戦になり中団より後ろから差した馬で決着。ビッグリボンは勝負どころで手応え良く上がって最後にウインマイティーとの叩き合いを制し、1番人気で重賞初制覇を飾った。これで西村騎手では[3−1−1−0]。勝負どころで上がって行くレースができたように手の内に入れている。順調にレースを使えるようになって馬体の厚みが増し、本格化してきている。今後はひと息入れて秋はエリザベス女王杯を目指すことになりそうだ。

ウインマイティーは8番手から勝負どころで外を回り、メンバー0最速の36.1秒で上がって0.1秒差の2着。外を回って最速上がりを繰り出したが、勝ったビッグリボンに上手く立ち回られた。勝ち馬より1キロ重いトップハンデ56キロを背負っており、実質は勝ちに等しい内容。昨年のマーメイドSを勝った馬が2キロ重い56キロを背負い、差すレースで地力を示した。日曜は気温が上がり、東西とも芦毛の馬が活躍していた。過去2年のエリザベス女王杯は14、16着。今回休み明けでも走ることを示したため、札幌記念からエリザベス女王杯に向かうことになりそうだ。

ホウオウエミューズは最後方から馬群に突っ込んでメンバー3位の36.4秒で上がって0.4秒差の3着。調教診断で取り上げた馬が10番人気で激走した。前半5F57.3秒のハイペースで上がりが掛かったことがプラスに働いている。土曜の京橋特別(前半5F58.4秒)で最後方からデルマグレムリンが2着に突っ込んだように芝2000mは流れが速くなると上がりが掛かって追い込み馬が突っ込んでいる。ホウオウエミューズは稍重以上[5−1−0−3]の道悪巧者。良馬場でも走れるが、道悪では特に注意したい。

ゴールドエクリプスは後方からメンバー4位の36.6秒で上がって0.2秒差の4着。ウインマイティーをマークして大外をブン回したが、かなり外を回っておりロスが大き過ぎた。それでも前走2勝クラスを勝った馬が外を回って1分59秒1で走り、ある程度の能力を示した。大久保龍厩舎のドゥラメンテ産駒。今後は3勝クラスを使ってOP入りを目指す。

ストーリアは9番手から進出したが、勝負どころで挟まれて頭を上げて後退する不利があり1.3秒差の7着。不利はあったが、最後に一杯になっており、ハイペースの消耗戦で距離適性の差が出たのではないか。杉山厩舎の管理馬で馬体のバランスが良く、仕上がりは良さそうだった。芝1800mは[2−3−0−2]。今後は関越S、クイーンS、府中牝馬Sなど芝1800mを使うことになりそうだ。

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