プロキオンS
レース回顧
ドンフランキーはハナを切って前半3F33.9秒で飛ばし、メンバー4位タイの37.5秒で後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは1分23秒0(稍重)。ラスト3Fは12.2−12.5−12.8秒。2着リメイクはクビ差、6着は6馬身差。上がりは掛かったが、差してくる馬がいなかったことから見ても連対した2頭の力が抜けていた。ドンフランキーはハイペースで逃げて後続に脚を使わせてそのまま押し切り重賞初制覇。1番人気のリメイクが外から来てからひと踏ん張りして抜かせなかった。
好位から早めに動くシャマルが右前肢跛行で出走取消になったことも有利に働いた。これでダート短距離で逃げたときは[5−1−0−1]。前走京都競馬場グランドオープン記念で初めてダ1200m(前半3F34.0秒)を使ってスピードに磨きをかけたことも良かったのだろう。590キロ台のダイワメジャー産駒でスピードと地力を兼ね備えたタイプ。賞金を加算できたことで今後は地方交流重賞を使うことになりそうだ。秋はJBCスプリント(大井)が目標になる。
リメイクはスタートを決めて好位につけ、メンバー最速の37.0秒で上がってクビ差の2着。3着に6馬身差をつけた。勝ったドンフランキーの上がりを0.5秒上回ったが、最後にドンフランキーにひと伸びされて抜かせなかった。勝ち馬より1キロ重い58キロを背負っており、実質は勝ちに等しい内容。脚抜きのいい稍重の馬場が逃げるドンフランキーに分があった。2着に入って賞金を加算できたことは今後に向けて大きい。今後はひと息入れて東京盃を使ってJBCスプリントに向かう予定。
オメガレインボーは大外16番枠スタートから中団につけ、メンバー4位タイの37.5秒で上がって1.1秒差の3着。前の2頭に離されたが、外からしぶとく伸びて激しい3着争いを制した。これでダート重賞は[0−1−4−5]で4回目の3着。不利な大外枠でロスなく回るアドバンテージがない中、7歳馬がよく走っている。
エルバリオは3枠5番からスタートを決めて7番手につけ、メンバー7位の37.7秒で上がって1.1秒差の4着。勝負どころで西村騎手の手が動いたが、最後までしぶとく伸びて3着にクビ差の4着に入った。これで左回りのダ1400mは[2−1−1−2]で4着以内を確保。ドレファン産駒の4歳馬が力をつけている。
ジレトールは4番手につけたが、直線で全く伸びず2.8秒の13着。前に大型馬のドンフランキー、メイショウテンスイに入られて砂を被ったことが影響している。松山騎手は外に出そうとしたが、外から蓋をされて内に進路を取らざるをえなくなったことが堪えた。砂を被らずにスムーズなレースができないとモロい面がある。
タガノビューティーは後方3番手を進み、大外から追ったが、途中で脚捌きがおかしくなって失速し3.8秒差の14着。ゴール入線後に石橋騎手は下馬した。レース中に異常歩様となったため、平地調教再審査を課せられた。かしわ記念2着馬。3着ハヤブサナンデクンは右前浅屈腱炎で引退、4着シャマルはさきたま杯競走中止、今回右前肢跛行で出走取消。かしわ記念はタフな馬場だったか。
[Home]