函館2歳S
レース回顧

ゼルトザームは大外15番枠スタートから5番手につけ、メンバー2位の36.5秒で外から差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分11秒7(重)。スカイキャンパスが逃げて前半3F34.7秒、後半3F37.0秒、ラップは12.0−12.3−12.7秒。最終週の重馬場で時計、上がりの掛かる消耗戦になった。ゼルトザームは大外枠から馬場のいい外を回って直線で抜け出して快勝。函館ダ1000mの新馬戦を勝った馬が10番人気で穴をあけた。祖母にローズバドで芝をこなしたというより、タフな重馬場がプラスに働いたのではないか。今後は芝の良馬場で走れるのか、距離を延ばしてどうかのかを見極めることになりそうだ。浜中騎手は2歳の芝1200m重賞(小倉2歳S、函館2歳S)に強く[7−1−0−7]で勝率46.7%。

ナナオは5枠9番スタートから3番手につけ、メンバー4位の36.8秒で上がって0.1秒差の2着。西村騎手が3、4コーナーで内ラチ沿いに入れてロスなく回り、直線で逃げたスカイキャンパスの外に持ち出すとしぶとく伸びてきた。ロードカナロア産駒の412キロの小柄な牝馬が道悪をこなした。不良馬場のフラワーCを414キロのエミューが勝ったように馬場が悪化すると小柄な牝馬が激走することが多い点に注意したい。今年の重賞で西村騎手は[3−5−1−15]で連対率33.3%。マーメイドSをビッグリボン、ラジオNIKKEI賞をエルバリオで勝つなど好騎乗が目立つ。今年47勝でリーディング9位。これから馬質が上がって行けば年間100勝を達成するのではないか。

スカイキャンバスは1枠1番からハナを切って前半3F34.7秒で進み、メンバー10位の37.3秒で上がって0.3秒差の3着。終始馬場が荒れた内を通ってよく走っている。スピードがあるため、良馬場の方が合っている。ファインニードル産駒の422キロの小柄な牝馬。5着には410キロの牝馬カレンナオトメ(15人気)。馬場が悪化したら小柄な牝馬に注意したい。

バスターコールは10番手から直線で外に出すとメンバー6位タイの37.0秒で上がって0.9秒差の6着。初の芝1200mで流れに乗れず位置取りが悪くなり、直線でれる脚を使えなかった。追って味がないところが今後課題になる。

ベルパッションは7枠13番スタートから8番手につけ、メンバー11位の37.4秒で上がって1.2秒差の8着。4コーナーで6番手に押し上げたが、直線で内にモタれて伸びなかった。松田騎手は重馬場が影響したとコメント。

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