アイビスSD
レース回顧

オールアットワンスは2枠3番から外に出して13番手を進み、メンバー2位の32.3秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは54.9秒。土曜の1勝Cを逃げて圧勝したダンシングニードルは前半3F31.7秒、2位の32.4秒で上がって53.9秒で勝っている。アイビスSDは前半3F32.2秒で土曜の1勝Cより0.5秒遅く、勝ちタイムは1.0秒遅い。ダンシングニードルは来年のアイビスSDを狙えそうだ。オールアットワンスはホ−騎手が落馬負傷で石川騎手に乗り替わったが、石川騎手は21年のアイビスSDをオールアットワンスで勝っていた。

不利な内枠から外に出して馬なりのまま前を射程圏に入れて進み、最後に馬群を捌いて強烈な末脚で差し切った。2着は21年のアイビスSD4着馬トキメキ、3着は昨年のアイビスSD3着馬ロードベイリーフ。直線1000mで実績のある9、6、12番人気で大波乱になった。3、2番枠の馬が1、3着。外枠が絶対的に有利ではないことを示している。オールアットワンスは調教の動き、気配が良くなっていた。アイビスSDは馬格があって斤量の軽い馬が強いレース。馬体が16キロ増えて充実してきたことが勝利に繋がったのだろう。ただし勝ちタイムは平凡でレースレベルは低い。

トキメキは5枠10番から8番手につけ、直線で馬群を捌いてメンバー4位の32.8秒で抜け出したが、最後にオールアットワンスに差されて0.2秒差の2着。松岡騎手が追い出しを我慢してタイミング良く抜け出したが、勝ったオールアットワンスの末脚が強烈だった。これでアイビスSDは4,11、2着。腕っ節が強くガツンと追える松岡騎手も合っているのだろう。514キロの牝馬で55キロ。アイビスSDは馬格のある軽量馬が激走する傾向がある。

ロードベイリーフは1枠2番から外に出しながら15番手を進み、メンバー最速の32.2秒で追い込んで0.2秒差の3着。昨年のアイビスSDで14番人気で3着に入った馬が12番人気で再度3着に突っ込んだ。昨年も騎乗していた西村騎手が上手く乗っている。西村騎手は重賞で好騎乗が目立つ。サマージョッキーズシリーズの優勝争いをするのではないか。ロードベイリーフは好走しても人気にならないタイプ。直線1000mで西村騎手が騎乗したら注意したい。

ジャングロは3枠6番から7番手を進み、メンバー9位の33.3秒で上がって0.6秒差の6着。戸崎騎手はスタートから無理せずにといった感じの騎乗だった。長期休み明け、初の直線1000m、58キロで叩き台だったか。小回り芝1200m向きのスピードがあるため、今後はセントウルSからスプリンターズSに向かうことになりそうだ。

ファイアダンサーはスタートして行きっぷりが悪く、終始後方のまま最下位の18着。1番人気に支持されたが、全く走らなかった。レース後に熱中症の様な症状が見られた模様。

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