エルムS
レース回顧

セキフウは出遅れて最後方を進み、3コーナーから押し上げて4コーナー9番手からメンバー最速の35.5秒で豪快に差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分42秒8(不良)。タイセイサムソンが逃げて前半4F48.1秒。上がりは36.3秒、ラップは12.2−11.9−12.2秒。ハイペースではなかったが、前に行った馬はワールドタキオンを除いて失速し、差し追い込み馬が上位を独占した。

セキフウは出遅れて最後方からのレースになったが、前崩れの展開になって大外から豪快に差し切った。前2走はルメール騎手で2、3着に終わったが、乗り替わった武豊騎手が出遅れて逆にそれが嵌まった形。昨年1着フルデプスリーダー、2着ウェルドーンもヘニーヒューズ産駒。走りを見ると脚抜きのいい馬場も良かったのだろう。昨年は9月にコリアC(韓国)に出走し3着。今年も招待されれば遠征することになりそうだ。

ワールドタキオンは2番手からメンバー3位タイの36.3秒で抜け出したが、最後にセキフウに差されて半馬身差の2着。前に行った馬が失速する中、直線で早めに先頭に立って2着に粘ったことを評価したい。昇級戦、重賞初挑戦で強いレースをしている。やはり3連勝でOP入りしたのはダテではなく、馬体の造りを見ても重賞で通用するレベルの能力がある。アジアエクスプレス産駒で父はヘニーヒューズ。エルムSはヘニーヒューズが入った馬の激走が続いている。

ロッシュローブは9番手から徐々に進出し、メンバー5位の36.4秒で上がって0.5秒差の3着。これでダ1700mで稍重以上では[2−2−1−0]。道悪巧者が不良馬場を味方に10番人気で激走した。ただし人気のペプチドナイル、タイセイサムソンが走らな過ぎた感もある。

ルコルセールは7番手から早めに押し上げて4番手を進み、メンバー6位の36.5秒で上がって0.5秒差の4着。3着とはハナ差。外を回って早めに動いたが、直線で伸び切れなかった。外枠で外を回ったこともあるが、道悪は得意なだけに直線での伸びは物足りなさが残った。

タイセイサムソンは前半5F60.4秒で逃げたが、直線で一杯になって1.5秒差の9着。前崩れのレースになったとはいえ、直線で止まり過ぎ。右回り、小回りの経験の差がモロに出た印象。重賞で通用する能力があるため、左回りのダ1400〜1600mで見直したい。

ペプチドナイルは道中2番手につけた後に徐々に位置取りが悪くなり、直線で全く伸びずに2.2秒差の13着。道中控えたことで揉まれて自分のレースができなかった。富田騎手は重賞[0−1−1−45]で未勝利。重賞ではまともな騎乗ができず、ほとんど結果が出ていない。

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