レパードS
レース回顧

ライオットガールは2番手からメンバー37.3秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分50秒8。ルクスフロンティアが逃げて前半5F60.5秒の速い流れになったが、ラスト4Fは12.7−13.2−12.0−12.4秒。3、4コーナーで流れが緩んだことで前に行った馬が息を入れ、そのまま粘り込んで前残りになった。ライオットガールはメンバー唯一の2勝C勝ち馬で前走3勝Cで0.3秒差の4着。2勝C、3勝Cのレースレベルは高くなかったが、古馬とのレースを経験したことが今回に生かせたのだろう。これくらい走れば、牝馬限定の地方交流重賞で活躍できそうだ。牝馬によるレパードS制覇は10年ミラクルレジェンド以来14年ぶり。今年はJDD、ユニコーンSで好走した馬が不在でメンバーレベルが低かったこともある。

オメガギネスは4番手からメンバー最速の37.1秒で上がってクビ差の2着。勝ったライオットガールの上がりを0.2秒上回ったが、道中少し折り合いを欠くなどしてスムーズさを欠いたことが堪えた。パドックで1位評価にしたように仕上がりは良かったが、戸崎騎手が下手に乗っている。これでデビューから1、1、2着で上がりは全てメンバー最速。前向きさが失われないうちは安定して走りそうなタイプ。賞金を加算できたため、今後は武蔵野Sまたは福島民友Cを使ってチャンピオンズC出走を目指すことになりそうだ。

ルクスフロンティアはハナを切って前半5F60.5秒で進み、勝負どころで12.7−13.2秒とラップを落として息を入れ、メンバー4位の37.7秒で上がって0.1秒差の3着。秋山騎手がハナを切って勝負どころで息を入れて上手く乗ったが、直線で手前を替えず、逆手前のまま走っていた。これでダートで逃げ先行したときは[2−2−1−0]。直線で手前を替えて速い上がりを繰り出せるのかが今後の課題になる。

リバートゥルーはスタートで寄られて離れた最後方を進み、直線で外に出すとメンバー2位の37.2秒で上がって1.6秒差の9着。終盤に流れが緩んで前につけた馬が有利なレースになり、最後方からでは厳しかった。前走重馬場で脅威の33.9秒で上がって大外一気を決めた馬。久保田厩舎の管理馬は道悪を得意にしている馬が多い。距離短縮、道悪という条件が揃ったら狙ってみたい。

ミスティックロアは前半行きたがって1コーナーで大きく外に膨れ、勝負どころで川田騎手が大外を回って押し上げようとしたが、そこで一杯になり3.5秒差の14着。今回は初めてのパサパサに乾燥した良馬場で初めての左回り。馬が戸惑ったこともあるのだろう。パドックで地味に映ったように暑さが堪えた面もありそうだ。

[Home]