関屋記念
レース回顧
アヴェラーレは1枠2番スタートから内ラチ沿いの8番手を進み、直線でスペースがなかったが、ラスト1F手前で外に出すとメンバー最速タイの32.8秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分32秒1。セルバーグが逃げて前半5F58.3秒、上がりは33.8秒、ラップは11.1−11.1−11.6秒。中盤に流れが緩んで上がりの速いレースになった。アヴェラーレは道中ロスなく回り、直線で戸崎騎手が慌てずに捌いてきた。10Rの三面川特別でも戸崎騎手は直線で最後に捌いてエピプランセスで勝っている。前走京王杯SC4着の後に次走の狙い馬で取り上げた馬が4番人気で重賞初制覇を飾った。1枠の2頭で決着したように内枠がプラスに働いている。以前は追い込むレースが多かったが、近走マイル戦ではある程度位置を取れるようになっている。ドゥラメンテ産駒で母アルビアーノはNHKマイルC2着馬。クラブの規定で6歳春で引退。今後は富士S、東京新聞杯など左回りのマイル戦に拘って使ってきそうだ。
ディヴィーナは1枠1番から4番手につけ、メンバー8位タイの33.2秒で上がって0.1秒差の2着。逃げたセルバーグは直線で止まったことでディヴィーナが早めに先頭に立ったことで物見をしたようだ。前2走は外から追い込むレースをしていたが、Mデムーロ騎手が1枠1番を生かして好位につけたが、あと一歩足りなかった。ヴィクトリアマイル4着、中京記念2着、関屋記念2着と安定して走っている。馬主の佐々木氏は今年[0−4−2−18]で未勝利。京成杯AHを勝てばサマーマイルシリーズ優勝の可能性があるが、左回りが合うため、今後はひと息入れて富士S、府中牝馬Sあたりか。
ラインベックは8枠16番からスタートを決めて4番手につけ、メンバー8位タイの33.2秒で上がって0.1秒差の3着。2着とはハナ差。切れより地力タイプで上がり勝負は向かないが、33.2秒で上がってパフォーマンスを引き上げた。これで昨年12月以降、良馬場の芝1600mでは[1−2−1−0]で3着以内を確保。前半5F56.3秒のハイペースになった前走米子Sで先行して2着に入ったのがダテではないことを示した。父ディープインパクト、母アパパネ。6歳セン馬が力をつけてきている。
サクラトゥジュールは行きっぷりが悪く後方2番手を進み、メンバー最速タイの32.8秒で追い込んで0.5秒差の6着。直線でごちゃついて狭いところを捌きながら伸びてきたが、最後は前が壁になって脚を余した。最終調教をせずに臨んだが、輸送が影響したのか馬体が10キロ減って少しテンションが高くなっていた。好走しても人気にならないタイプ。G3なら通用するため、出走したら狙っていきたい。
ララクリスティーヌは6番手につけ、直線で伸び切れず0.7秒の9着。上がりはメンバー12位の33.6秒。直線でごちゃついてトップギアに入らなかったが、芝1600mは微妙に長いこともあるか。相手なりに堅実に走るタイプだが、新潟に輸送したのにも関わらず馬体が6キロ増えて少し腹目が太い造りだった。
アナザーリリックはゲートに突進して前扉が壊れ、外枠発走になり、最後方からメンバー10位の33.3秒で上がって1.2秒差の14着。馬体は4キロしか絞れていなかったが、パドックでは雄大な馬体が目立ち、いかにも仕上がりが良さそうだった。ゲートで顔面を強打しており、参考外の一戦。
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