札幌2歳S
レース回顧

セットアップは前半5F62.1秒のスローで逃げ、メンバー最速の36.5秒で後続を引き離し4馬身差で圧勝。勝ちタイムは1分50秒5。ラスト4Fは11.9−11.6ー12.0−12.9秒。荒れた内が馬場整備によってカバーされ、土曜は内を通って前に行った馬が粘って前残り傾向が強くなっていた。セントアップはスローで逃げてラスト4Fからペースアップして後続を脚を使わせて粘り込んだ。ラスト1Fは12.9秒に落ちており、これで4馬身差がついたのはメンバーレベルが低かったか。横山武騎手は札幌で22勝を挙げて札幌リーディングを獲得。セットアップで逃げて圧勝したことで秋の重賞では積極的な騎乗をしてきそうだ。

パワーホールは内ラチ沿いの2番手からメンバー2位の36.8秒で上がって0.7秒差の2着。横山典騎手がスタートを決めて内ラチ沿いをロスなく回って粘らせた。息子の横山武騎手が騎乗したセントアップを楽に行かせて勝負どころでも追いかけずにアシストしたが、自分も2着に粘ったのは馬の力か。札幌芝1800mの新馬戦を逃げて尻上がりラップで4馬身差で圧勝したのはダテではなかった。昆厩舎で鍛えられている馬でトップナイフに似たようなタイプ。新種牡馬スワーヴリチャード産駒。今後の成長に注目していきたい。

ギャンブルルームは3番手の外からメンバー3位タイの37.3秒で上がって1.3秒差の3着。直線で一杯になったが、何とか3着を確保した。内を通って前に行った2頭が粘り込む展開で外を回ったことが堪えた。新馬戦はメンバー最速の33.7秒で差し切ったが、今回は上がりが37.3秒。キズナ産駒でもっと時計が出る馬場が合っている。

マーゴットソラーレは5番手からメンバー5位タイの37.5秒で上がって1.5秒差の5着。直線で内からしぶとく伸びてきた。上がりが掛かるレースになったが、切れより地力タイプのため、前半からもっと流れて地力が問われるレースになった方が持ち味を生かせる。

ガイアメンテは出遅れて最後方を進み、勝負どころから外から上がってきたが、直線で一杯になって1.7秒差の6着。新馬戦は4番手から早めに上がって抜け出す味のあるレースをしたが、今回は前が残るレースで出遅れは致命的だった。武豊騎手は関西以外の重賞で不振が続いている。

[Home]