新潟記念
レース回顧

ノッキングポイントは内ラチ沿いの5番手からメンバー3位タイの33.8秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分59秒0。フラーズダルムが逃げて前半5F60.6秒。後半5F58.4秒。上がりは34.3秒、ラップは11.3−11.2−11.8秒。スローの上がり勝負になり、メンバー3位以内の上がりを繰り出した馬が1〜3着を独占した。ノッキングポイントは3枠3番から内ラチ沿いをロスなく回り、直線で内から抜け出して重賞初制覇。ダービーで0.2秒差の5着に突っ込んだ馬が得意のスローの上がり勝負で決め手を発揮した。半妹チェルヴィニアが新潟芝1800mの未勝利戦を2番手から最速の33.0秒で上がって6馬身差で圧勝。姉のノッキングポイントも新潟外回りが合うのだろう。距離を克服し、重賞を勝って賞金を加算できたことで今後の選択が広がる。

ユーキャンスマイルは10番手の外からメンバー2位の33.6秒で追い込んで0.2秒差の7着。トップハンデ58キロを背負った8歳馬が7番人気で激走した。スローの上がり勝負になり、荒れ馬場で速い上がりを繰り出せる馬に馬に有利に働いた印象。これで新潟記念は19年1着、22年2着、23年2着。新潟巧者が低評価を覆して激走した。友道厩舎は新潟記念と相性がいい。

インプレスは出遅れて後方2番手から最内を突いてメンバー最速の33.4秒で上がって0.2秒差の2着。今年は例年ほど内が荒れておらず、内を通った馬が1、3着に入った。阪神の尼崎Sをメンバー最速の32.8秒で直線一気を決めように荒れ馬場で速い上がりを繰り出せるタイプ。最近不振だった菅原騎手が内を突いて10番人気を持ってきた。

プラダリアは5、6番手の外からメンバー5位タイの34.1秒で上がって0.3秒差の4着。直線で外から差し切る勢いで伸びてきたが、最後に切れ負けした。ディープインパクト産駒でも切れより地力タイプ。距離、外枠を考えると内容は悪くない。芝2000mは微妙に短く、芝2500mは微妙に長いタイプ。次走は芝2400mの京都大賞典か。

サリエラは1枠1番から出遅れて後方を進み、直線で馬群に突っ込んでメンバー3位タイの33.8秒で上がって0.4秒差の7着。出遅れて位置取りが悪くなり、直線で前に馬がいて狭いところを捌いてきたが、トップギアに入らなかった。暑い新潟に滞在して調整した影響もあったか。これまで[3−1−1−0]で3着以内を確保していたが、初めて馬券圏外に敗れた。

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