セントウルS
レース展望

サマースプリントシリーズの最終戦だが、今年はCBC賞と北九州記念を連勝したジャスパークローネの優勝が確定している。過去10年で1番人気は[7−3−0−0]で現在7連勝中。2番人気は[1−3−2−4]で4連対、3番人気は[0−0−2−8]で連対がない。6〜9番人気は3連対、10番人気以下は2連対。過去5年の馬連は7倍、22倍、119倍、5倍、16倍。20年は1−12番人気で万馬券が飛び出した。

年齢別では3歳[1−3−1−10]、4歳[5−0−0−20]、5歳[4−4−4−26]、6歳[0−2−4−34]、7歳以上[0−1−1−26]。3歳馬で連対した4頭は芝1200m重賞連対馬だった。4歳馬は2番人気以内[5−0−0−2]、3番人気以下[0−0−0−18]。5歳馬は1番人気[3−3−0−0]、2〜4番人気[1−1−4−6]、5番人気以下[0−0−0−20]。人気の4、5歳馬に注目。

過去10年でノーザンF生産馬は[2−2−1−12]で1、1番人気が勝ち、1、2番人気が2着、2番人気が3着。1、2番人気しか馬券圏内がない。アグリ、ピクシーナイト、ブトンドール、ホウオウアマゾンが該当する。社台F生産馬は[0−0−0−9]、社台白老F生産馬は[0−0−0−3]。今年は該当する馬がいない。社台系馬主の馬は、ピクシーナイト(シルクHC)のみ。

ビッグシーザーは芝1200m[4−1−2−0]で3着以内を確保。未勝利、福島2歳S、中京2歳S、マーガレットSを4連勝した。前走葵Sは1枠2番から4番手につけ、6位タイの33.0秒で上がって0.1秒差の3着。1分7秒2で走ったが、高速馬場で上がりが速くなり過ぎたことが堪えた。休み明けで馬体が6キロ増えていたことも影響したか。先週の小倉2歳Sで全弟ビッグドリームは好位から伸び切れず4着。ビッグシーザーは先行してひと脚使えるタイプ。開幕週の高速馬場がどう出るか。55キロで出走できる。

アグリは[5−1−2−3]、G1を除くと[5−1−2−1]で3着以内を確保。3走前の阪急杯は2番手から7位タイの34.1秒で早めに抜け出して1分19秒5で優勝。前半3F33.9秒、5F56.4秒の速い流れで1200m通過は1分7秒6だった。高松宮記念は3番手から直線で抜け出しかけたが、不良馬場が影響して0.6秒差の7着。阪神芝は[3−0−2−0]の巧者。芝1200mは[0−0−0−3]で4、5、7着に負けている。横山和騎手が落馬負傷のため、テン乗りの横山典騎手に乗り替わる。

昨年のニュージーランドT勝ち馬ジャングロ、21年のスプリンターズS勝ち馬ピクシーナイト、昨年の朝日杯FS勝ち馬ドルチェモア、CBC賞3着馬スマートクラージュ、オーシャンS3着馬エイシンスポッター、函館の条件戦を2連勝したモリノドリームなど。ジャングロは芝1200m[2−0−1−0]で中京2歳Sを逃げて1分8秒4のレコードでウインマーベルに3馬身半差をつけて圧勝している。阪神芝1200mのマーガレットSは4番手から抜け出して1分8秒0で優勝。今年の芝1200m重賞で森厩舎は[2−1−0−6]。

ピクシーナイトはスプリンターズSを制した後、香港スプリントで落馬事故に巻き込まれて故障。復帰戦の高松宮記念は後方のまま見せ場なく13着。前走京王杯SCは5番手から伸び切れず0.4秒差の8着。国内で良馬場の芝1200mは[1−3−0−0]。最終調教は栗坂で50.6秒の1番時計を出している。モリノドリームは芝1200mを使われると[4−1−0−0]で4勝してオープン入り。前半3Fは2勝Cが33.0秒、3勝Cが34.0秒。流れに左右されないのは強み。夏のスプリント重賞に強い鮫島駿騎手に乗り替わる。

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