オールカマー
レース回顧
ローシャムパークは7枠13番からスタートを決めて5番手につけ、メンバー3位タイの35.0秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分12秒0。タイトルホルダーが逃げて前半5F61.1秒のスローペース。後半5Fは58.5秒でラップは11.5−11.5−11.6−11.5−12.4秒。スローでも途中からハヤヤッコが早めに動いてタイトルホルダーにプレッシャーをかけたことで差し馬も突っ込めるレースになった。
ローシャムパークは昨年のセントライト記念は前を捕まえられず3着に終わったが、今回はタイトルホルダーを見ながら進めて直線できっちり差し切った。やはり前走函館記念を強い内容で勝ってリミッターが外れたのだろう。タイトルホルダーを捻じ伏せて大きくパフォーマンスを引き上げた。これでルメール騎手では[4−1−1−0]。田中博厩舎は先週のレーベンスティールに続き、中山で2週連続で重賞制覇となった。ローシャムパークは芝2000m[3−2−0−0]。次走は天皇賞(秋)でG1獲りを狙うことになりそうだ。
タイトルホルダーは前半5F61.1秒のスローペースで逃げ、メンバー7位タイの35.7秒で上がって0.2秒差の2着。途中からハヤヤッコに来られたが、最後までしぶとく伸びて2着を確保。競走中止&休み明けで58キロを背負って復調を示した。陣営はレース後に次を見据えた仕上げだったとコメント。今年で引退が決まっており、今後はジャパンC、または有馬記念がラストランになりそうだ。ハイペースの宝塚記念を2番手からレコードで押し切った馬。ラストランは強気なレースをするのだろう。
ゼッフィーロは中団の内を進み、直線で馬群を捌いてメンバー最速の34.7秒で上がって0.2秒差の3着。2着タイトルホルダーとはクビ差。狭いところに突っ込んだのだから仕方ないが、もう少しスムーズなら2着があったかもしれない。直線では強い向かい風。前向きさがあり、重心の低いフットワークが強い向かい風にマッチしている。これで5戦連続で最速上がりを繰り出して重賞でも通用することを示した。
ガイアフォースは3番手からメンバー7位タイの35.7秒で上がって0.4秒差の5着。いつもより前につけ、自分から動いて勝ちに行ったが、最後に伸び切れなかった。直線では逆手前で走っていたが、最後の止まり方を見ると微妙に距離が長いのだろう。芝2000mは[2−1−0−0]で国東特別を1分56秒8のレコードで圧勝している。マイル戦では1分31秒台が2回。次走の天皇賞(秋)高速決着になるようなら要注意。
ジェラルディーナは10番手から外を回ってメンバー5位の35.1秒で上がって0.5秒差の5着。いつものようにスタートが遅く、流れに乗れなかった。5歳になってズブくなり、後方から差して届かないレースが続いている。宝塚記念で大外から捲って4着に入ったように5歳になってもパフォーマンスは落ちていない。昨年勝ったエリザベス女王杯はCデムーロ騎手だった。今年も外国人騎手を乗せてきたら注意したい。
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