シリウスS
レース回顧
ハギノアレグリアスは大外枠から6番手の外につけ、メンバー最速の36.9秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分4秒4。サンマルレジェンドが逃げて前半5F62.4秒の緩い流れ。中盤から12秒台前半のラップが続き、上がりは37.6秒、ラップは12.3−12.3−13.0秒。中団より前につけた人気馬3頭で決着した。ハギノアレグリアスはJRAダート重賞で2着が続いていたが、勝負どころで大外を回さずにロスなく進めたことで最後に切れる脚を使ってJRAダート重賞初制覇を飾った。
4、5歳時に長い休養があった馬が順調に使えるようになり、トップハンデ58.5キロを背負ってパフォーマンスを引き上げた。21年に開業した四位厩舎はJRA重賞初制覇となった。岩田望騎手は8月以降の重賞では[4−0−2−3]で5、5、7、1番人気で優勝。WASJで優勝してから吹っ切れたのか好騎乗が目立っている。ハギノアレグリアスは中京ダートは[2−1−0−0]の巧者。今後はJBCクラシックを挟むかもしれないが、暮れのチャンピオンズCでG1制覇を狙うことになりそうだ。
アイコンテーラーは3番手から勝負どころで早めに先頭に立ち、メンバー3位タイの37.6秒で上がって0.2秒差の2着。勝負どころで早めに動いて先頭に立つのが早過ぎた。菱田騎手が怪我をして急遽団野騎手に乗り替わったことが影響したか。3着ヴァンヤールには0.6秒差。前走BSN賞で3着ヴァンヤールに0.7秒差をつけて圧勝したのはやはりダテではなく、ダート重賞で通用することを示した。次走は武豊騎手でJBCレディスクラシックに向かうことになった。
ヴァンヤールは4番手からメンバー7位の37.9秒で上がって0.8秒差の3着。これで平安S、BSN賞、シリウスSと3戦連続3着となった。昨年夏から今年春まで使い込んだことが影響したのか、今回は調教の動きが地味に映った。体調が上がってくれば、もっとやれる。
フルヴォートは12番手からメンバー2位の37.2秒で上がって0.8秒差の4着。2着アイコンテーラーの上がりを0.4秒上回った。ここにきて馬体が長距離向きにシフト。初の長距離戦でいい脚を長く使って適性を示した。長距離戦で末脚の威力が落ちなかったことは今後に繋がる。
カフジオクタゴンは9番手からメンバー3位タイの37.6秒で上がって1.0秒差の5着。位置取りが悪くなり、3位の上がりでも追いつけなかった。550キロの大型馬でズブさがあるパワータイプ。白山大賞典、佐賀記念で3着がるようにダ2000m以上の地方交流重賞で狙いたい。
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