京都大賞典
レース回顧
プラダリアは5枠7番スタートから内ラチ沿いの3番手につけ、メンバー6位の35.6秒で上がってレースを制した。勝ちタイムは2分25秒3。アフリカンゴールドが逃げて前半5F61.6秒、後半5F59.8秒。上がりは35.9秒、ラップは11.7−12.0−12.2秒。ディープボンドが調教師の指示で中団の後ろでタメて差すレースをしたこと、ブローザホーンが心房細動で競走中止になったことで内ラチ沿いの好位につけた2頭で決着。プラダリアは近走善戦止まりが続いていたが、未勝利戦を9馬身差で圧勝した重馬場で重賞2勝目を挙げた。詰めが甘いが、重馬場とロスなく回ることで上手くカバーしている。ダービーで2分22秒8で走って0.9秒差の5着に入った馬。次走はジャパンCに出走してきそうだ。
ボッケリーニは内ラチ沿いの5番手からメンバー4位タイの35.3秒で上がってクビ差の2着。直線でプラダリアを交わしたが、最後に差し返された。先頭に立つと気を抜く面があり、浜中騎手が先頭に立った後も目一杯に追ったが、それでも最後にフワッとして差し返された。これでG2は[1−4−1−0]で複勝率100%をキープ。ラブリーデイの全弟。7歳馬がよく走っている。
ディープボンドは9番手の外からメンバー3位の35.1秒で上がって0.1秒差の3着。調教師の指示通り、和田騎手はいつもより後ろでタメて勝負どころで動かず、差すレースに徹していた。前に行くとマークされて最後の差されることを改善したい模様。いつも通り好位につけて早めに動くレースをしてくれれば勝ち負けできたのではないか。次走はジャパンCに使ってきそうだ。
マイネルウィルトスは13番手からメンバー最速の34.9秒で上が手0.4秒差の6着。勝ち馬の上がりを0.7秒上回ったが、開幕週の馬場で位置取りが悪過ぎた。直線でMデムーロ騎手の強引なコース取りでヒートオンビート(川田騎手)が不利を受けている。次走はAR共和国杯で重賞初制覇を目指すことになりそうだ。
ヴェラアズールは12番手からメンバー2位の35.0秒で大外から追い込んで0.4秒差の7着。重馬場で59キロを背負って無理しないといった感じのレースぶりだった。昨年の京都大賞典は56キロ、今年は3キロ重い59キロ。調教の動き、気配は良くなっていたが、斤量を考慮して叩き台に徹したのだろう。
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