府中牝馬S
レース回顧
ディヴィーナは前半5F60.0秒で逃げ、メンバー12位(最下位)で上がってハナ差でレースを制した。勝ちタイムは1分46秒1。前半3F35.9秒、5F60.0秒でスローペースで大逃げし、中盤に12.1−12.0−12.2秒と流れが緩み、ラスト3F11.3−11.2−11.4秒。差し馬が32秒台で上がっても差せないレースになり、ディヴィーナが逃げて重賞初制覇を飾った。今年大魔神・佐々木氏は[0−5−2−21]で未勝利だったが、今回はいかにもディヴィーナに逃げ切ってくださいという展開になった。母は牝馬3冠とエリザベス女王杯で2着に入り、ヴィクトリアマイルを2勝したヴィルシーナ。次走はエリザベス女王杯に向かう予定。
ルージュエヴァイユは出遅れて後方2番手を進み、大外からメンバー2位の32.7秒で追い込んでハナ差の惜しい2着。大外から鋭く伸びてきたが、スローの上がり勝負で逃げたディヴィーナを捕まえられなかった。エプソムCで先行して2着に入った馬が、今度は追い込んで2着に入った。これで芝1800mは[3−2−0−1]。非根幹距離に強いタイプか。東京コースが得意なため、次走はジャパンCを視野に入れている模様。
ライラックは中団の馬込みからメンバー3位タイの33.0秒で上がって0.1秒差の3着。昨年のエリザベス女王杯で2着に入った馬が10番人気で穴をあけた。東京芝1800mの新馬戦を楽勝した馬が上がり勝負に対応して激走した。休み明けで馬体が18キロ増えて気配が良くなっていた。エリザベス女王杯が持久力勝負になると心肺機能の高さでまた激走する可能性がある。ただし戸崎騎手は乗り慣れない関西の重賞では不振傾向。
プレサージュリフトは馬込みの9番手からメンバー3位タイの33.0秒で上がって0.3秒差の5着。スタートで内と外から寄られて位置取りが悪くなり、直線でスムーズを欠いて伸び切れなかった。スローペースで上がりが速過ぎるレースになったことも堪えた。8月以降の重賞でルメール騎手は[1−1−4−7]で連対率15.4%。先週日曜の京都では[1−4−2−0]。調子が悪い訳ではない。
ルージュスティリアはスタートを決めて3番手につけ、メンバー8位の33.5秒で上がって0.3秒差の7着。後半5F58.1秒だったが、ルージュスティリアはこの流れなら後半5F57秒台で上がれるだけに不可解な負け方。舌を出して走っていたように集中力を欠いていたか。福永騎手では[4−0−0−1]だったが、川田騎手が騎乗してから6、10、3、7着と不振が続いている。
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