アルテミスS
レース回顧
チェルヴィニアは少し出遅れた後に3番手につけ、メンバー最速の33.3秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分33秒6。ショウナンマヌエラが逃げて前半3F35.9秒、5F60.0秒の緩い流れ。上がりは33.6秒、ラップは11.4−11.2−11.0秒で尻上がり。今開催の東京は流れが緩むと上がりが速くなり、ラスト3F尻上がりになりやすい。
チェルヴィニアは単勝1.5倍の断然人気に支持され、正攻法のレースで快勝。能力の違いを見せつける内容で来年のクラシックに名乗りを上げた。母はオークス2着馬チェッキーノで半兄にノッキングポイントがいる。距離をこなすタイプでオークスも視野に入る。次走は阪神JFに向かう予定。木村厩舎は関西圏のG1で不振だが、イクイノックスのように栗東留学で対応してくるか。
サフィラは6番手からメンバー2位の33.4秒で上がって0.3秒差の2着。チェルヴィニアに離されたが、いい脚を長く使って2着を確保した。サロミナ一族で全兄にサリオスがいる。小柄な牝馬で馬体に派手さはないが、この一族特有の高性能エンジンを搭載している。半兄サラキア(エリザベス女王杯2着、有馬記念2着)を管理した池添学厩舎の管理馬。賞金を加算できたため、次走は阪神JFに向かう予定。
スティールブルーは3番手からメンバー5位タイの33.8秒で早めに抜け出して0.4秒差の3着。荻野騎手が3番手から早めに動いて勝ちに行ったが、尻上がりラップになり最後に切れ負けした。人気の2頭に負けたが、積極的なレースで自分の力は出している。ルーラーシップ産駒の小柄な牝馬で馬体にまとまり感があり現時点の完成度が高い。賞金を加算できなかったため、次走は1勝クラスになりそうだ。
ライトバックは6番手からメンバー3位タイの33.7秒で上がって0.6秒差の4着。馬格のある牝馬で素質はあるが、まだ馬が子供で道中気難しさを出していた。キズナ産駒で半姉にインザオベーション(現3勝C)がいる。キャリアを積んで落ち着いて走れるようになれば走ってくる。
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