スワンS
レース回顧

ウイングレイテストは2枠3番からスタートを決めて2番手につけ、メンバー9位タイの34.4秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分19秒9。トウシンマカオが逃げて前半3F34.1秒。上がりは34.5秒、ラップは11.6−11.2−11.7秒。人気馬の位置取りが悪くなり、先行した人気薄同士で決着に波乱になった。

ウイングレイテストは前走京成杯AHで2番手から1分31秒6で走ってクビ差の2着に粘ったが、同じように先行して今度は押し切って重賞初制覇を飾った。人気のグレナディアガーズ、ルガルの位置取りが悪くなったことがプラスに働いている。松岡騎手は昨年の中山牝馬Sをクリノプレミアムで制して以来の重賞制覇となった。6歳馬が調教の動きが良くなり、馬体が充実して本格化してきた。次走は阪神カップに向かう予定。

ララクリスティーヌは7枠15番からスタートを決めて4番手につけ、メンバー5位の34.2秒で上がってクビ差の2着。昨年のスワンSで2着に入った馬が2年連続同タイムで走って2着に入った。外枠から外を回ると良くないタイプだが、菅原騎手がスタートを決めて好位で流れに乗れたことが大きかった。これで芝1400mは[4−4−0−2]。前2走マイルで14、9着に終わったが、得意の芝1400mで巻き返した。

ロータスランドは後方2番手から馬群に突っ込んでメンバー最速の33.5秒で上がって0.2秒差の3着。馬体が16キロ増えて少し緩い造りだったが、岩田康騎手が得意のイン突きで3着に持っていきた。5走前の京都牝馬Sでも岩田康騎手が内を突いて最速の32.8秒で追い込んで0.2秒差の3着に持ってきている。不利な大外18番枠を考慮するとよく走っている。

ルガルは出遅れて14番手からメンバー3位の33.8秒で上がって0.2秒差の4着。3着とはハナ差。本来は好位につけるタイプがテン乗りの武豊騎手が出遅れて後方からのレースになったことが堪えた。武豊騎手は6月以降の芝重賞[0−0−1−16]で連対がなく不振が続いている。4走前に不良馬場で圧勝。良馬場でも走れるが、道悪の方が地力を生かせる。

グレナディアガーズは流れに乗れず16番手からメンバー2位の33.6秒で上がって0.4秒差の6着。久々でもボリューム感のある馬体が目立ち、仕上がりは悪くなったが、位置取りが悪くなり、大外をブン回してレースにならなかった。過去2年の阪神カップは1、2着。今年も使ってきたら要注意。

アヴェラーレは10番手の外からメンバー7位タイの34.3秒で上がって0.5秒差の5着。外々を回って直線で伸び切れなかった。これで右回りは15着、7着。慣れれば走りそうだが、現時点では左回りの芝1400〜1600mが合っている。木村厩舎の管理馬は関西圏の重賞で不振なので注意したい。

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