天皇賞(秋)
レース展望
過去10年で1番人気は[6−2−1−1]で8連対。単勝1倍台は[2−0−0−0]。4歳馬は[1−2−0−1]で勝率25%。2番人気は[1−2−2−5]で3連対、3番人気は[1−1−1−7]で2連対。連対馬17頭が5番人気以内、残る3頭は7、7、10番人気。過去5年の馬連は15倍、9倍、9倍、3倍、33倍。昨年は7番人気のパンサラッサが2着に粘って中穴になったが、人気馬が活躍し堅い決着が多い。
連対馬14頭が前走3着以内。前走4、5着は[0−0−3−22]で連対がなく不振が続いている。前走6着以下から連対した5頭の4頭がG1馬、残る1頭がG1−2着馬。5頭とも2走前にG2以上で連対していた。6番人気以下で3着以内に入った8頭のうち5頭が追い込み馬、3頭が逃げ馬だった。17年までは外枠に入った追い込み馬が激走していたが、18年以降は全て逃げ馬。穴で7番人気前後の逃げ馬に注意。
イクイノックスは[6−2−0−0]で皐月賞&ダービー2着は大外18番枠だった。天皇賞(秋)、有馬記念、ドバイSC、宝塚記念を勝ち、現在G1を4連勝中。ドバイSCは逃げて馬なりのまま3馬身半差で圧勝。レーティング129は現在も世界トップ。前走宝塚記念は後方2番手から勝負どころで外から押し上げ、2位の34.8秒で大外から差し切って2分11秒2で優勝。2着スルーセブンシーズは凱旋門賞で4着に入った。
昨年の天皇賞(秋)はパンサラッサが前半5F57.4秒で大逃げし、イクイノックスは10番手から最速の32.7秒で差し切って1分57秒5で優勝。ドバイSCを勝っており、ジャパンCを勝てば1着賞金5億円+報奨金約3億円(200万ドル)。天皇賞(秋)の1着賞金は2億2000万円。最大目標は勝てば8億円のジャパンCになるが、その前にどこまで走らせるか。ダービーで負けたドゥデュースにリベンジできるか。
ドウデュースは昨年ニエル賞4着(重)、凱旋門賞19着(重)に終わったが、国内では[5−1−1−0]で3着以内を確保。昨年のダービーでは14番手から2位の33.7秒で差し切って2分21秒9のダービーレコースで優勝。武豊騎手は直線で最初は右鞭、内に寄れると左鞭、外からイクイノックスが来ると右鞭に替えていた。武豊騎手の騎乗技術と馬の心肺機能の高さでイクイノックスの強烈な追撃をクビ差完封した。
京都記念は11番手から勝負どころで押し上げ、最速の34.0秒で差し切って2分10秒9で3馬身半差で圧勝。外から早めに動いて一頭だけ次元の違うレースぶりでインパクトがあった。宝塚記念に出走していればイクイノックスと勝ち負けできたのではないか。今年の芝重賞で武豊騎手は[6−1−3−29]で6勝しているが、6月以降は[0−0−1−15]、3番人気以内では[0−0−1−6]。渾身の騎乗で巻き返すか。
札幌記念勝ち馬プログノーシス、昨年の天皇賞(秋)3着馬ダノンベルーガ、大阪杯勝ち馬ジャックドール、天皇賞(春)勝ち馬ジャスティンパレスなど。プログノーシスは[6−2−1−1]で最速上がりを連発。前走札幌記念は13番手から早めに押し上げ、最速の36.0秒で抜け出して4馬身差で圧勝。ダノンベルーガ、ジャックドールを圧倒した。芝2000mは[4−1−0−1]。高速決着に対応してG1初制覇なるか。
ダノンベルーガは皐月賞4着、ダービー4着、天皇賞(秋)3着、ジャパンC5着、ドバイターフ2着、札幌記念4着で勝ち切れない。昨年の天皇賞(秋)は1分57秒7で走って0.2秒差の3着。モレイラ騎手が3戦連続で騎乗する。ジャックドールは大阪杯を逃げて1分57秒4で優勝。昨年の天皇賞(秋)は1分57秒8で走って0.3秒差の4着。芝2000mで逃げたときは[6−0−0−2]。元主戦の藤岡佑騎手に戻る。
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