AR共和国杯
レース回顧

ゼッフィーロは5枠9番スタートから内ラチ沿いの12番手を進み、直線で狭いところを割ってメンバー最速の34.2秒で差し切りレースを制した。勝ちタイムは2分29秒9。アフリカンゴールドが逃げて前半5F61.1秒。後半5F59.1秒、上がりは35.2秒、ラップは11.8−11.6−11.8秒。中盤から12.0秒以内の緩急のあるラップになってスタミナと地力が問われ、差し追い込み馬が上位を独占した。ゼッフィーロは直線で前が壁になって追い出しを待たされたが、モレイラ騎手が狭いところに突っ込むと最速上がりで抜け出してきた。前2走目黒記念4着、オールカマー3着とG2で善戦したきた馬がテン乗りのモレイラ騎手で重賞初制覇を飾った。これで6戦連続で上がり最速。池江厩舎のディープインパクト産駒が4歳秋になって本格化してきた。次走は招待されれば香港ヴァーズ、招待されなければ有馬記念になりそうだ。

マイネルウィルトスは8枠17番から後方を進み、勝負どころで外を回って押し上げるとメンバー5位タイの34.7秒で抜け出したが、内からゼッフィーロに交わされて1馬身差の2着。スタート後はかなり後ろにいたが、1コーナーあたりから外を回って徐々に押し上げていい脚を長く使っている。これで東京芝2500mのG2は[0−3−0−0]。後方から大外を回ったことを考えると強いレースをしている。横山武騎手は中山が得意だが、今年の東京芝重賞では[1−6−0−11]で差し追い込みで7連対。2着が多いが、どう乗れば連対できるかコツを掴んだ感がある。マイネルウィルトスは次走未定だが、中2週でジャパンCに使ってくるか。

チャックネイトは中団からメンバー5位タイの34.7秒で上がって0.2秒差の3着同着。ヒートオンビートと併せ馬で伸びてゴール前の態勢は明らかに不利だったが、写真判定で同着に持ち込んだ。過去10年で前走六社Sを勝った馬は[1−1−1−0]だったが、データ通り3着以内を確保した。重賞初挑戦だったが、一気にパフォーマンスを引き上げた。これで[4−1−7−2]で7度目の3着となった。

ヒートオンビートは後方からメンバー4位の34.5秒で外から追い込んで0.2秒差の3着同着。直線でチャックネイトと併せ馬で伸びて最後は前に出たように見えたが、写真判定は同着だった。これで東京芝2500mのG2は[1−1−2−0]。昨年より2キロ重い59キロを背負ってパフォーマンスを引き上げている。今年から斤量規定が変更され、重ハンデを背負う馬が多いが、人気馬は克服する馬が多い。

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