みやこS
レース回顧
セラフィックコールは8枠15番からスタートで躓いて後方を進み、勝負どころで外を回ってMデムーロ騎手の手が激しく動いたが上がって行けず、直線に向いてエンジンが掛かるとメンバー最速の36.1秒で差し切って3馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分50秒9。ペプチドナイルが逃げて前半5F61.2秒、後半5F62.1秒、上がりは37.4秒、ラップは12.1−12.6−12.7秒。勝負どころで手が動いて上がって行けないレースぶりを見ると並の馬なら惨敗するケースだが、そこから最速上がりで3馬身差で圧勝したのだから大したもの。まさに規格外のレースぶりでインパクトがあった。
こういうインパクトのあるレースをした馬がG1を勝つことが多い。新馬戦を勝った後に次走の狙い馬で取り上げ、1勝Cを勝ったときに相馬眼ニュースで取り上げた馬。心肺機能がズバ抜けて高く、相馬眼的にウシュバテソーロを相手にやれる可能性がある。次走はチャンピオンズCでG1獲りを目指すことにそうだ。19年はクリソベリルはデビューから6連勝でチャンピオンズCを制している。クリソベリル、エフフォーリアなど一気に頂点に立った大型馬はスジ力の衰えが早く、急に走らなくなることが多い点を考慮しておきたい。東京大賞典、ドバイWCなど夢は広がる。
メイクアリープは5番手から徐々に進出し、メンバー4位タイの37.2秒で上がって0.5秒差の2着。前走太秦Sで1番人気で5着に負けたことで6番人気だったが、得意の京都ダ1800m、叩き2戦目で巻き返した。これで[4−5−1−1]で5着以内を確保。シニスターミニスター産駒で馬場を問わず、相手なりに堅実に走っている。もう少し賞金を加算できれば、地方交流重賞が視野に入る。
ウィリアムバローズは7番手から徐々に進出し、メンバー4位タイの37.2秒で0.6秒差の3着。これまでダートでは必ず前に行っていた馬が7番手に控え、差すレースで3着を確保した。脚質転換に成功し、脚質の幅を広げたが、ミッキーアイル産駒でガツンと切れるタイプではないため、これから決め手がどこまで強化されてくるか。ダートでは[6−4−1−1]で昨年のみやこS14着を除き3着以内を確保している。
ペプチドナイルはハナを切って前半5F61.2秒で進み、直線で後続を引き離したが、ラスト1Fで脚色が鈍って0.6秒差の4着。上がりはメンバー11位の38.0秒。大沼S、マリーンSを連勝した馬が逃げて見せ場を作った。調教の動き、馬体は地味に映ったが、パドックでは調教時点とは全く違っていた。このあたり注意していきたい。
ホウオウルーレットは出遅れて最後方を進み、メンバー4位の37.0秒で上がって1.0秒差の6着。セラフィックコールをマークして進めていたが、勝負どころでセラフィックコールの行きっぷりが悪く、それによってスパートのタイミングが遅れたことが堪えた。こういうレースを続けて前走堺Sのように展開が嵌まればまた激走がありそうだ。
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