武蔵野S
レース回顧
ドライスタウトは2枠3番からスタートを決めて5番手につけ、メンバー2位の36.0秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分35秒2。メイショウウズマサが前半5F58.4秒で飛ばして上がりが掛かったことで2、3着に追い込み馬が突っ込んだ。ドライスタウトは好位から抜け出す正攻法のレースで中央ダート重賞初制覇。これで東京ダートは[3−0−0−1]。フェブラリーSは好位から伸び切れず0.7秒差の4着に終わったが、4歳秋になってパフォーマンスを引き上げた。次走は未定だが、来春はフェブラリーSが目標になる。横山武騎手は10月29日から東京重賞[2−2−0−0]で乗れている。
タガノビューティーは14番手からメンバー最速の35.6秒で追い込んで0.3秒差の2着。東京ダート重賞では[0−0−1−4]で善戦止まりが続いていたが、初めて連対した。良馬場で流れが速くなって差し馬向きの展開になったことが良かったのだろう。東京ダートで好成績のヘニーヒューズ産駒。6歳になってパドックではだいぶズブくなってきたが、レースではいつも通り決め手を発揮した。今後は休養して来年は根岸SからフェブラリーSを目指す予定。
レッドルゼルは11番手からメンバー3位タイの36.1秒で上がって0.6秒差の3着。今年のフェブラリーS2着馬が他馬より重い58キロを背負って外から鋭く伸びてきた。夏負けの影響でJBCスプリントを使えず本調子ではなかったが、実力馬が地力を示した。横山典騎手は10月以降の重賞[0−0−1−6]でようやく馬券圏内を確保した。
ペースセッティングは6番手からメンバー8位タイの36.7秒で上がって0.7秒差の5着。大外16番枠で流れに乗れず、直線でジリジリとしか伸びなかった。切れより地力タイプのため、前半押してでも前につけた方が良かったか。初ダートの桂川Sを1分23秒3で4馬身差で圧勝した馬。ダ1400mで見直したい。
ベルダーイメルは中団からメンバー6位タイの36.6秒で上がって0.8秒差の6着。道中少し掛かり気味に進み、直線でスペースがなく内に切れ込むロスがあったが、馬が走りに前向きさで最後までしぶとく伸びてきた。6歳馬でも今デキがいい。好走しても人気にならないタイプ。条件が揃えばまた激走がありそうだ。
ペリエールは1枠1番から中団の内を進み、直線で伸び切れず1.0秒差の9着。上がりはメンバー9位タイの36.8秒。前走グリーンチャンネルCで2番手から伸び切れず0.7秒差の3着に終わったが、ひと叩きされても走りは変わらなかった。前走の内容を考えるとルメール騎手でも1番人気は過剰人気だった。
[Home]