エリザベス女王杯
レース展望

3歳馬と古馬が争う女王決定戦。過去10年の1番人気は[1−2−2−5]で3連対。3歳馬は[0−1−1−0]、古馬は[1−1−1−5]で20年にラッキーライラックが制した。2番人気は[1−0−1−8]で1連対、3番人気は[4−0−2−4]で4連対。6〜9番人気が6連対、10番人気以下が3連対。過去5年の馬連は98倍、33倍、22倍、518倍、19倍/155倍で中穴以上の決着が続いている。

連対馬14頭が前走3着以内。秋華賞、府中牝馬S、オールカマー好走馬が活躍している。前走6着以下から連対した4頭は秋華賞6、10着、府中牝馬S7、7着。前哨戦で6着以下に終わった馬に注意。京都で行われた過去7年の連対馬14頭のうち10頭にG1連対、2頭にG2勝ちがあった。阪神で行われた21年は重賞で勝ち星がない10−7番人気で大波乱になったが、京都ではG1、G2実績が問われる傾向がある。

ジェラルディーナは昨年オールカマー、エリザベス女王杯を最速上がりで連勝し、有馬記念で3着に入った。今年は大阪杯6着、クイーンエリザベス2世C6着、宝塚記念4着、オールカマー6着。5歳になってズブくなり後方から差して届かないレースが続いているが、宝塚記念はイクイノックスと0.2秒差だった。昨年のエリザベス女王杯はCデムーロ騎手だった。今年はスノーフェアリーで2連覇があるムーア騎手が騎乗する。

ブレイディヴェーグは[2−2−0−0]で上がりは全て最速。東京芝2000mの1勝Cは1分57秒9で3馬身半差で圧勝。前走ローズSはいつも通り伸び上げるようにスタートして後方を進み、最速の32.9秒で追い込んで0.2秒差の2着。勝負どころで外からマークされ、追い出しが遅れるロスがあった。勝ったマスクトディーヴァは秋華賞で2着に入った。社台の使い方によるが、リバティアイランドより強い可能性がある。

オークス2着&秋華賞3着馬ハーパー、目黒記念3着馬サリエラ、府中牝馬S勝ち馬ディヴィーナ、同2着馬ルージュエヴァイユ、同3着馬ライラック、オールカマー4着馬マリアエレーナ、愛知杯勝ち馬アートハウス、マーメイドS勝ち馬ビッグリボンなど伏兵は多士済々。ハーパーはクイーンCを勝ち、牝馬3冠で4、2、3着。上がり3位以内はオークスの1回のみ。勝負どころでズブいが、剛腕・川田騎手が早仕掛けで持ってくるか。

サリエラはローズSでアートハウスに半馬身差の2着、目黒記念で2位の33.8秒で追い込んで0.1秒差の3着がある。前走新潟記念7着は暑い新潟に滞在して調整した影響か。20年の2着馬サラキアの全妹。マーカンドが超ガツンと追って持ってくるか。ディヴィーナは府中牝馬Sを逃げ切って重賞初制覇。母ヴィルシーナはエリザベス女王杯で2、10、11着。デビューから4戦は芝2000m以上を使われ[1−1−2−0]。

アートハウスは忘れな草賞、ローズS、愛知杯を勝っているが、デビューから勝ち負けを繰り返している。前走中山牝馬Sは4着だった。テン乗りの坂井騎手が騎乗する、中内田厩舎はビッグリボン(西村騎手)と2頭出し。イズジョーノキセキは22年の府中牝馬Sでソダシに勝って1分44秒5で優勝。21年のエリザベス女王杯は3着と同タイムの5着。昨年の有馬記念は3着に0.1秒差の5着。岩田康騎手のイン突きに注意。

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