東スポ杯2歳S
レース回顧

シュトラウスは離れた3番手を進み、メンバー7位の34.9秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分46秒5。テリオスルルが大逃げして前半3F35.3秒、5F59.1秒。2番手は5馬身、4番手はさらに3馬身程度離れており、実質上がり勝負で3−2−4番手につけた馬で決着。シュトラウスは3番手から前の2頭を交わして2着に0.3秒差をつけて優勝。前走はルメール騎手が出遅れたが、今回はモレイラ騎手がスタートを決めて離れた3番手から抜け出して重賞初制覇を飾った。緩い流れで距離をこなしてパフォーマンスを引き上げた。モレイラ騎手は9月以降の重賞[3−1−0−4]、社台馬主の馬では[3−1−0−2]。日本での騎乗が増えるごとに連対率が上がっている。シュトラウスは次走朝日杯FSか、ホープフルSか悩むことになりそうだ。東京芝1800mで勝ったため、共同通信杯を使う手もある。

シュバルツクーゲルは離れた2番手からメンバー9位の35.6秒で上がって0.3秒差の2着。前走中山芝2000mの新馬戦を2分4秒9(稍重)で勝った馬が8番人気で激走した。上がりが遅く、展開に恵まれた感が強い。1枠1番から西村騎手が積極策で粘らせたが、西村騎手は同コースの毎日王冠でエルトンバローズに騎乗し4番手から抜け出して勝っている。昨年72勝でリーディング14位、今年は先週までに67勝でリーディング10位。キャリアを積んでトップジョッキーへの階段を上っている。

ファーヴェントは4番手からメンバー5位の34.7秒で上がって0.3秒差の3着。2着とはハナ差。横山武騎手が好位につけて直線で追ったが伸び切れなかった。新馬戦は前半5F64.5秒のスローペースだっただけに流れに戸惑った面もあるのだろう。馬体が10キロ絞れて仕上げは進んでいただけに物足りなさが残る。賞金を加算できなかったため、次走は自己条件か。

ショウナンラプンタは最後方から馬群に突っ込んでメンバー最速の33.9秒で上がり0.5秒差の4着。新馬戦は前半5F62.8秒。流れの違いもあるが、後方のまま進んで行かず、追い込むレースになったことが堪えた。最速上がりを繰り出したように能力はあるが、馬体の造りからもっと長い距離が合っている。

[Home]