京都2歳S
レース展望

重賞昇格後の過去9年で1番人気は[2−2−1−4]で4連対。単勝1倍台[1−1−0−1]、2倍台[1−0−1−1]、3倍以上[0−1−0−2]。信頼度は単勝オッズに比例する。2番人気は[1−3−2−3]、3番人気は[3−1−1−4]で各4連対。連対馬16頭が5番人気以内、残る2頭は6、9番人気。過去2年は5−9番人気、5−3番人気で決着し、馬連は189倍、47倍で荒れている。

キャリア1戦[2−1−3−12]、2戦[4−6−4−23]、3戦[2−1−0−18]、4戦[1−0−2−5]、5戦以上[0−1−0−7]。キャリア1戦の1番人気は[0−0−0−3]。キャリア2戦は2番人気以内なら[2−4−1−1]。関東馬[1−1−0−10]、関西馬[8−8−9−55]。連対した関東馬2頭は5番人気の逃げ馬だった。穴で中距離で勝ち星がある7番人気前後の関西馬に注意。

過去9年でノーザンF生産馬は[6−4−5−11]で1、1、2、3、3、6番人気が勝ち、1、2、2、2が2着、1、2、2、5、7番人気が3着。カズゴルティス、ギャンブルルーム、ホウオウプロサンゲが該当する。社台F生産馬は[0−0−2−9]で5、11番人気が3着。キープカルム、ダノンデサイル、ルカランフィーストが該当する。社台白老F生産馬は[0−1−0−2]で1番人気が2着。オールナット、マーゴットソラーレが該当する。

社台馬主の馬はギャンブルルーム(サンデーR、6000万円)、オールナット(シルクHC、6000万円)、ルカランフィースト(社台RH、2800万円)。セレクトセール高額馬はホウオウプロサンゲ(4億5100万円)、ダノンデサイル(1億4850万円)、カズゴルティス(6820万円)、キープカルム(6380万円)、サトノシュトラーセ(5170万円)。最近の2歳重賞は高額馬の出走が多いが荒れている。

サトノシュトラーセは阪神芝2000mの新馬戦で5番手から2位の34.7秒で上がってショウナンラプンタ(東スポ杯4着)に0.4秒差の2着。前走京都芝2000mの未勝利戦は2番手から最速の34.9秒で抜け出して2分2秒7(重)で5馬身差で圧勝。セレクトセール5170万円のジャスタウェイ産駒で母ワンダーオブリップスはドイツオークス3着馬。川田騎手はリバティアイランドで牝馬3冠を達成したが、それ以降の重賞で全て3番人気以内に支持され[0−0−2−4]。外国人騎手の短期免許で馬質が落ちた訳ではない。

シンエンペラーは東京芝2000mの新馬戦を内ラチ沿いの3番手から2位の33.8秒で抜け出して1分48秒1で3馬身差で圧勝。まだ若さがあり直線でフラフラしたが、ラスト3Fを高速ラップでまとめている。昨年のアルカナ1歳セールで210万ユーロ(約2億8000万円)で取引されたシユーニ産駒で20年凱旋門賞馬ソットサスの全弟。横山武騎手からモレイラ騎手に乗り替わるのは富士Sのナミュールと同じ。ナミュールは藤岡康騎手でマイルCSを制した。今年の芝重賞でモレイラ騎手は[3−1−0−1]で連対率80%。

札幌2歳S2着馬パワーホール、同3着馬ギャンブルルーム、アイビーS2着馬ホウオウプロサンゲ、京都芝2000mの新馬戦を逃げ切ったオールナット、東京芝2000mの新馬戦を勝ったコスモエスメラルダ、京都芝2000mの未勝利戦を勝ったキープカルム、東京芝2000mの未勝利戦を勝ったプレリュードシチー、阪神芝2000mの新馬戦を逃げ切ったカズゴルティス、東京芝1800mの新馬戦を勝ったルカランフィースト、百日草特別2着馬マーゴットソラーレなど伏兵は多士済々。雨は降らない予報。良馬場でのレースになる。

過去9年の勝ち馬はベルラップ(6人気)、ドレッドノータス(3人気)、カデナ(3人気)、グレイル(2人気)、クラージュゲリエ(1人気)、マイラプソディ(1人気)、ワンダフルタウン(3人気)、ジャスティンロック(5人気)、グリューネグリーン(5人気)でその後G1を制した馬はいない。人気馬が勝つことが多いが1番人気は2勝のみ。3番人気が3勝、5番人気が2勝している。今年は相馬眼的にG1馬になる可能性が高い馬がいる。モズアスコットのように古馬になるとダートで素質が開花する可能性もある。

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