シンザン記念
レース回顧

ノーブルロジャーは3枠5番から外に出して10番手を進み、大外からメンバー3位の35.7秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分34秒5。ゼルトザームが逃げて前半3F34.3秒、5F58.4の速い流れ。上がりは36.1秒、ラップは12.0−12.2−11.9秒でラスト1Fが尻上がり。土曜は内のグリーンベルトを通った馬が有利だったが、日曜後半から外差しが決まるようになっていた。ノーブルロジャーは中団の外から豪快に差し切って3番人気で重賞初制覇を飾った。出入りが激しく道中外から競られるタフなレースになったが、それで大外から突き抜けたのだから大したもの。

内枠から川田騎手が外に出した判断もプラスに働いている。前走東京芝1600mの新馬戦(前半5F63.4秒)を2番手からメンバー最速の33.3秒で抜け出して1分36秒8で勝ったが、後半4Fが45.9秒の好タイムだった。3戦3勝で朝日杯FSを制したジャンタルマンタルと同じパレスマリス産駒。パレスマリスは今年日本に輸入され、日高のダーレージャパンスタリオンコンプレックスに来る予定。ノーブルロジャーは馬体のバランスが良く、パドックでは落ち着いて無駄な仕草がない。マイルが既定路線かもしれないが、勝ちっぷりから次走は距離適性を見極めにくるか。

エコロブルームは7枠13番からスタートを決めて4番手につけ、直線で馬群を捌くのに少し苦労したが、メンバー5位の36.1秒で上がって0.2秒差の2着。初の右回り、前2走とは全く違う流れになったが、好位につけて直線で抜け出してきたことを評価したい。東京芝1600mの未勝利戦(前半5F61.2秒)を3番手からメンバー最速の33.2秒で抜け出して1分34秒8で4馬身差で圧勝したが、後半4Fが45.7秒の好タイムだった。良発表でも緩い馬場。勝ったノーブルロジャーとは馬場適性の差が出たのではないか。NHKマイルCに向けて賞金を加算することができた。

ウォーターリヒトは出遅れて後方2番手を進み、大外からメンバー最速の35.2秒で追い込んで0.2秒差の3着。デビューから4戦芝2000mを使われ、走破タイムが遅かったこと、初のマイル戦で全く人気がなく、単勝207倍の17番人気が大穴をあけた。これで京都芝の良馬場では[0−0−3−0]。未勝利戦では河原田騎手が騎乗して強烈な末脚で3着に突っ込んでいる。次走はきらさぎ賞に向かう予定。

ショーマンフリートは8枠16番から6番手につけ、メンバー8位タイの36.4秒で上がって0.6秒差の5着。勝負どころで外から上がってきたが、直線でエンジンの掛かりが遅く、最後にジリジリと伸びてきた。新馬戦とは全く違う流れ、良発表でも緩い馬場、美浦から輸送して馬体18キロ増で太め残りだったことが影響している。調教の動きは良かったが、陣営の想定ほど輸送で減らなかったか。次走は共同通信杯に向かう予定。

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