日経新春杯
レース回顧

ブローザホーンは8番手の外を進み、直線で外からメンバー最速の35.8秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは2分23秒7。ディアスティマが逃げて前半3F33.7秒、5F58.3秒の速い流れ。後半5F60.9秒、上がりは36.4秒、ラップは12.1−12.0−12.3秒。少し緩くて荒れた時計、上がりの掛かるタフな馬場で流れが速くなり、上がりの掛かる消耗戦になった。ブローザホーンは道中ハーツコンチェルトの直後をマークして進め、直線で外から豪快に差し切って重賞初制覇を飾った。今の京都のタフな馬場がマッチすることもあるが、終始外を回って最速上がりを繰り出して明け4歳馬を相手にしなかった。

前走京都大賞典は馬体が8キロ減ってガレ気味になり、レースで心房細動を発症して競走を中止したが、今回は馬体が12キロ増えて小柄でも筋肉質の本来の馬体に近づいていた。中野栄調教師は2月末で定年になるため、厩舎一丸となって渾身の仕上げを施したことが実を結んだのだろう。土曜の愛知杯では同じく定年になる安田隆調教師のミッキーゴージャスが制している。時期的にこのパターンに注意したい。ブローザホーンの母オートクレールはヴィクトリアマイルで心房細動をは圧勝し最下位の17着に終わったが、次走紅葉Sを10番人気で5馬身差で圧勝している。今後は阪神大賞典を使うか、天皇賞(春)に直行かどちらかになる模様。

サヴォーナは8枠13番からスタートを決めて内ラチ沿いの4番手を進み、直線で内からメンバー2位の36.3秒で上がって0.1秒差の2着。池添騎手が外枠から内に入れてロスなく回って脚をタメたことで直線でしぶとく伸びてきた。昨年の京都大賞典でも内ラチ沿いの好位からしぶとく伸びて2着に入っている。ハンデ1.5キロ差はあったが、ゆきやなぎ賞、神戸新聞杯で負けたサトノグランツを逆転した。前走菊花賞と同様に直線で逆手前のまま走っていた。それでもレースを使いながら一戦ごとにパフォーマンスを引き上げている。今後は阪神大賞典から天皇賞(春)を目指すことになりそうだ。

サトノグランツは大外14番枠から内めの5番手につけ、勝負どころで外に出すとメンバー3位の36.5秒で上がって0.3秒差の3着。明け4歳馬で最も重いハンデ57.5キロ、不利な大外枠だったが、川田騎手が内に入れてロスなく進めて持ってきた。川田騎手は「想定していたよりとても良い内容で走れた」とコメント。レース後に2月17日のアミールトロフィー(カタールG1、芝2400m)の招待を受諾した。休み明けで馬体が10キロ増えていたのは、最初からカタールG1を視野に入れていたからか。

ハーツコンチェルトは6番手の外から4コーナーで2番手に押し上げ、メンバー5位の36.7秒で上がって0.6秒差の4着。2、3着に入った8枠の2頭が道中内をロスなく回ったのに対し、ハーツコンチェルトは5枠7番から終始外を回っていた。前走菊花賞は内をロスなく回ったが、勝負どころで外から来られて位置取りが悪くなり、4コーナーで他馬に乗りかけられる不利があって6着。そのあたりを考慮して松山騎手が外から早めに動く強気なレースをしたが、ハンデ55キロでも伸び切れなかった。武井厩舎は関西圏(中京、京都、阪神、小倉)の重賞では[0−0−0−21]で不振が続いている。

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