ダイヤモンドS
レース回顧
テーオーロイヤルは5番手からメンバー最速タイの33.7秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは3分30秒2。ヒュミドールが逃げて戦半5F61.2秒。中盤に流れが緩んで後半5F59.1秒、上がりは34.3秒、ラップは11.8−11.0−11.5秒。中盤から後半にかけて流れが緩み、ラスト3Fの上がり勝負になった。テーオーロイヤルは1番人気のサリエラをマークして進め、直線で外から並びかけると激しい叩き合いをクビ差で制した。上がり勝負はサリエラの方が得意だが、距離3600mで長距離経験が豊富なテーオーロイヤルが地力を発揮した。22年のダイヤモンドSを54キロで勝った馬がトップハンデ58.5キロを背負って地力強化を示した。今後は阪神大賞典から天皇賞(春)に向かう予定。
サリエラはスタートを決めて4番手につけ、メンバー3位タイの33.9秒で上がってクビ差の2着。直線でテーオーロイヤルに早めに来られて交わされた後もしぶとく粘っていた。正攻法のレースで2着に入って長距離適性を示したともいえるが、スローの上がり勝負が向いた感もある。本質的には芝2000〜2400mが合うのではないか。小柄な牝馬で54キロ以下は[3−1−0−0]、55.5キロ以上は[0−1−1−2]。今のところ斤量の影響を受けている。今後は天皇賞(春)を視野に入れている模様。
ワープスピードは7番手からメンバー最速タイの33.7秒で伸びて0.2秒差の3着。4着ハーツイストワールには3馬身差をつけた。陣営は前に行く予定だったが、スタートで内隣のメイショウユズルハに寄られて位置取りが悪くなったことが堪えた。勝ったテーオーロイヤルと同じ最速上がりを繰り出しており、先行できれば際どいレースができた可能性がある。ドレファン産駒で菊花賞3着馬ディヴァインラヴの半弟。重賞を使われて少しずつパフォーマンスを引き上げている。
ハーツイストワールは内ラチ沿いの5番手からメンバー5位の34.4秒で上がって0.7秒差の4着。好位につけたこともあるが、33秒台で上がれなかった。この流れで33秒台で上がれないのは、やはり距離が長いせいか。これまで3位以内の上がりを繰り出すことが多かった馬が前4走は繰り出せていない。8歳になって詰めが甘くなってきた印象。
ニシノレヴナントは後方のまま1.4秒差の7着。上がりはメンバー6位タイの34.6秒。スタートでメイショウユズルハが寄れた煽りでワープスピードが外に寄れ、ニシノレヴナントはその煽りを受けた。直線では外からトロピカルライトに前に入られてまともに追えなかった。芝3000m以上で大野騎手は[0−0−1−15]。長距離では割り引きたい。
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