フェブラリーS
レース展望

過去10年で1番人気は[5−2−2−1]で7連対。単勝2倍台は[4−2−1−0]だが、単勝3倍以上は[1−0−1−1]。2番人気は[3−2−0−5]で5連対、3番人気は[1−0−2−7]で1連対のみ。連対馬17頭が5番人気以内、残る3頭は9番人気エアスピネル、16番人気コパノリッキー、16番人気ケイティブレイブ。過去5年の馬連は4倍、362倍、66倍、26倍、9倍で堅いか波乱両極端。20年は1−016番人気で馬連362倍、3連単46万馬券が飛び出した。人気薄を絡めて中穴以上を狙うのが妙味。

連対馬13頭が前走3着以内。前走4着以下から連対した7頭のうち6頭が前走ダートG1だった。過去4年の連対馬8頭のうち3頭が根岸S1着、残る5頭がダートG1で4着以下。東京ダート重賞で実績がある馬の巻き返しに注意した。関東馬[4−1−0−21]、関西馬[6−9−10−97]、地方馬[0−0−0−9]。関東馬は4番人気以内[4−1−0−4]だが、5番人気以下は[0−0−0−17]で出番なし。6番人気以下の関西馬は[1−2−4−76]で7頭が3着以内に入っている。穴で関西牡馬を絡めたい。

過去10年でノーザンF生産馬は[1−2−1−9]で2番人気が勝ち、1、2番人気が2着、4番人気が3着。ドゥラエレーデ、ドンフランキーが該当する。社台F生産馬は[1−3−2−16]で4番人気が勝ち、1、3、9番人気が2着、1、8番人気が3着。オメガギネス、シャンパンカラー、レッドルゼルが該当する。芝G1ほど社台系生産馬は活躍していない。今年は社台馬主の馬の出走がいない。地方馬が3頭出走してガチンコ勝負になりそうだ。ダートG1実績馬はサウジCに向かうため、例年よりもメンバーレベルが低い。

オメガギネスはダート[3−2−0−0]で連対を確保。レパードSは4番手から最速の37.1秒で上がってライオットガールにクビ差の2着。グリーンチャンネルCは3番手から最速の35.2秒で抜け出して1分34秒3(不良)で3馬身半差で圧勝。重賞級のパフォーマンスだった。前走東海Sは3番手から6位タイの36.1秒で上がって0.2秒差の2着。スタート直後に両サイドから挟まれて馬体が接触してスイッチが入り、道中力みながら走っていた。G1を3勝したロゴタイプの産駒。初のG1で前走より2キロ増の58キロを背負う点にリスクがあるが、陣営はルメール騎手を確保。大和田厩舎は勝てばJRA重賞初制覇なる。

ウィルソンテソーロはダート[7−2−0−2]でかきつばた記念、マーキュリーC、白山大賞典を優勝。JBCクラシックはキングズソードに1.8秒差の5着に終わったが、チャンピオンズCでは出遅れて後方からバー最速の36.6秒で上がって0.2秒差の2着まで追い上げた。ダート戦で好騎乗が目立つテン乗りの原騎手がガツンと追って12番人気で激走した。前走東京大賞典はスローで逃げて最後までしぶとく粘ってウシュバテソーロに半馬身差の2着。東京ダ1600mは[2−0−0−0]で1勝Cを1分36秒5(稍重)、2勝Cを1分36秒6で勝っている。松山騎手は22年7月以降のダート重賞では[0−0−0−11]。

フェブラリーS4、6、2着の8歳馬レッドルゼル、チャンピオンズC&東京大賞典3着馬ドゥラエレーデ、JBCクラシック勝ち馬キングズソード、安田記念4着馬ガイアフォース、プロキオンS勝ち馬ドンフランキー、武蔵野S2着馬タガノビューティー、エルムS勝ち馬セキフウなど伏兵は多士済々。地方からはJBCスプリント勝ち馬イグナイター(西村淳騎手)、無敗の南関東3冠馬ミックファイア(矢野騎手)、南関東牝馬2冠馬スピーディキック(御神本騎手)が出走する。土曜は晴れ、日曜は晴れ時々曇りの予報。今開催の東京ダートは時計が掛かっている。JRAが散水しなければ、乾燥したダートでタフなレースになりそうだ。

レッドルゼルは昨年のフェブラリーSで大外から最速の35.7秒で追い込んで0.2秒差の2着。前走武蔵野Sは11番手からメンバー3位タイの36.1秒で上がって0.6秒差の3着。過去3年のフェブラリーSは川田騎手が騎乗したが、今回は[3−4−1−1]の北村友騎手に乗り替わる。ドゥラエレーデはUAEダービーでデルマソトガケに6馬身差の2着。チャンピオンズCは2番手から粘って0.3秒差の3着。前走東京大賞典は2番手から粘って0.2秒差の2着。ムルザバエフ騎手では全てG1で[1−0−2−0]。チャンピオンズCではスタート後にすぐ外に出してクラウンプライドをブロックし、すんなり2番手につけている。

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