チューリップ賞
レース回顧
スウィープフィートは出遅れて後方3番手を進み、大外からメンバー最速の34.3秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分33秒1(稍重)。セキトバイーストが逃げて前半3F34.5秒、5F57.7秒の速い流れ。上がりは35.4秒、ラップは11.5−11.6−12.3秒。ハイペースの消耗戦になり、後方から追い込んだ馬が1、3着に入った。スウィープフィートは永島まな騎手から武豊騎手に乗り替わり、5番人気で大外一気を決めて重賞初制覇を飾った。阪神JFで穴馬○で狙った馬がキャリアを積んで本格化してきた。スワーヴリチャード産駒で祖母にスイープトウショウ。今回はハイペースの展開が嵌まったが、末脚の威力があるからこその勝利。前走エルフィンSでは好位の内から抜け出すレースをしており、以前より脚質の幅は広がっている。次走は桜花賞でG1獲りを目指す。
セキトバイーストは前半3F34.5秒、5F57.7秒の速い流れで逃げ、メンバー10位タイの35.6秒で上がって0.2秒差の2着。これまで逃げるレースをしていなかったが、藤岡佑騎手が強気に速い流れで逃げて粘り込んだ。先週から内ラチ沿いを通った馬が有利な馬場状態になっており、この日も内ラチ沿いを逃げた馬が2勝を挙げていた。馬場のバイアスを味方につけている。勝ったスィープフィートは前走エルフィンS2着、2着セキトバイーストは前走紅梅S2着(1着ワイドラトゥール)。日曜の弥生賞は1着コスモキュランダは前走1勝C2着(1着ファビュラススター)、シンエンペラーは前走ホープフルS2着。ここにきて前走2着馬が前走勝ち馬を負かして激走している点に注意したい。
ハワイアンティアレは13番手から馬群に突っ込んでメンバー2位の34.7秒で上がって0.3秒差の3着。前走京都の未勝利戦を1分36秒2で勝った馬が15番人気で大波乱を演出した。420キロで芦毛の小柄な牝馬で馬体は見栄えはしないが、未勝利戦のラスト3Fは12.1−11.8−11.4秒で尻上がりだった。今回は狭いところに突っ込んで捌いてきたように小柄でも非力ではなく勝負根性がある。松永幹厩舎のロードカナロア産駒。重賞初挑戦で大きくパフォーマンスを引き上げた。
タガノエルピーダは大外16番枠から3番手につけ、メンバー10位タイの35.6秒で上がって0.5秒差の4着。朝日杯FS3着馬で1番人気に支持されたが、速い流れで大外枠から先行し直線で伸び切れなった。逃げたセキトバイーストが2着に粘ったことを考えると物足りないが、内ラチ沿いを通った馬が有利な馬場バイアスもあるのだろう。2ヶ月半ぶりのレースで馬体が2キロしか増えていなかった。今後は桜花賞出走を諦めてNHKマイルC出走を目指すことになりそうだ。
スティールブルーは5枠9番から4番手につけ、メンバー10位タイの35.6秒で上がって0.8秒差の10着。これまで経験のない速い流れで好位につけたことが影響したのか、直線で一杯になった。栗東入りして調整し、仕上がりは良かっただけに物足りなさが残る。新潟の新馬戦を最速の32.9秒で差し切った馬。パンパンの良馬場、緩い流れで見直したい。
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