中山牝馬S
レース回顧
コンクシェルはが前半3F37.4秒、5F61.5秒のスローペースで逃げ、メンバー11位タイの36.2秒で上がってレースを制した。勝ちタイムは1分49秒0(稍重)。後半5F59.4秒、上がり36.2秒、ラップは11.9−11.7−12.6秒。先週と同様に3、4コーナーで荒れた内から3、4頭目を通った馬が伸びない馬場設定。内ラチ沿いを通った馬と大外を通った差し馬での決着になった。
コンクシェルは内ラチ沿いをロスなく回り、直線で外に持ち出してそのまま後続を完封し重賞初制覇。ラスト12.6秒に落ちたが、最後の直線が強い向かい風で差してきた馬がククナしかいなかった。これで芝1800mは[4−0−0−1]で高レベルのローズS12着を除き勝っている。今後は福島牝馬S、クイーンSなど芝1800mに拘って使ってきそうだ。岩田望騎手は昨年の秋華賞でマスクトディーヴァで連対してから重賞で不振が続いていたが、21戦ぶりに連対した。
ククナは7枠14番スタートから12番手を進み、勝負どころで外から押し上げるとメンバー3位タイの35.8秒で上がって半馬身差の2着。勝負どころで荒れた内から3、4頭目を通った馬が伸びあぐねる中、大外からいい脚を長く使ったが、コンクシェルを交わせなかった。社台の一口馬主の牝馬は6歳春で引退する規定があり、ククナは今回がラストランだった。パドックでは馬体の造り、気配が目立ち、最近では最もいい仕上がりに映った。この時期、社台の6歳牝馬は勝ちに来るので注意したい。
シンリョクカは内ラチ沿いの3番手からメンバー6位タイの35.9秒で上がって0.1秒差の3着。近走長い距離を使われて不振が続いていたが、阪神JFでリバティアイランドの2着に入った馬が久々に馬券圏内を確保した。内枠から内ラチ沿いをロスなく回ってきたことがかなり大きかった。これまでG1、G2を使われ、今回が初めてのG3。阪神JF3着のドゥアイズはリゲルS2着、洛陽S1着。牝馬限定G3なら通用することを示した。
フィアスプライドは後方から早めに捲って4コーナーで2、3番手に押し上げたが、直線で伸び切れず0.4秒差の9着。ルメール騎手がスローペースを考慮して早めに動いたが、前走より2キロ増の56キロ、直線の強い向かい風が影響したのか、いつもの伸び脚がなかった。
ヒップアップソウルは3番手を進み、3、4コーナー馬場のいい外に出そうとしたが、フィアスプライドに外から来られて最も荒れたところを通り、バランスを崩して最下位の6着。不良馬場のフラワーCで2着に入ったようにタフな馬場をこなすが、荒れ馬場で脚を取られて全く走らなかった。
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