フィリーズレビュー
レース回顧

エトヴプレは前半3F33.8秒、5F56.4秒で逃げ、メンバー7位タイの35.1秒で上がって後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは1分20秒1。速い流れになったが、内ラチ沿いをロスなく回ってきた2頭で決着。エトヴプレは芝1200m[2−2−0−1]。これまで芝1200mしか走ったことがない馬が速い流れで逃げ切って重賞初制覇を飾った。OP特別の福島2歳Sを勝っていたが、前走中京2歳Sで4着に負け、初の1400mで人気の盲点になり11番人気だった。

逃げて内ラチ沿いを通ったとはいえ、速い流れで1分20秒1で走っておりフロックではなさそう。キャリア5戦の外国産馬で現時点の完成度が高いこともあるのだろう。藤岡佑騎手はチューリップ賞でもセキトバイースト(9人気)が速い流れで逃げて2着に粘っている。昨年の12月以降の重賞で道中4番手以内につけたときは[2−2−1−1]。フェブラリーSをペプチドナイルで勝って思い切ったレースができるようになっているため注意したい。エトヴプレは次走桜花賞に向かう予定。

コラソンビートは内ラチ沿いの5番手からメンバー3位タイの34.9秒で上がって0.1秒差の2着。直線でジリジリ伸びたが、最後まで逃げたエトヴプレを交わせなかった。単勝1.8倍の断然人気に支持され、1枠1番から馬群を捌いて2着。栗東入りして調整しており、距離的に本番の桜花賞よりここを狙っていたフシがあるが、エトヴプレに逃げて1分20秒1で走られては仕方がない。

セシリエプラージュは8番手から勝負どころで外に出すとメンバー2位の34.7秒で上がって0.3秒差の3着。大穴馬が12番人気で激走した。母はフィリースレビュー2着、桜花賞3着馬アットザシーサイド。前走京都芝1400mの1勝Cで8番手から荒れた内を突いてメンバー最速の33.9秒で上がって0.1秒差の4着に入ったのはダテではなかった。Mデムーロ騎手は弥生賞をコスモキュランダで勝ち、復調してきている。

バウンシーステップは8番手からメンバー3位タイの34.9秒で上がって0.4秒差の4着。道中頭を上げて折り合いを欠き、そのぶんいつもほど切れる脚を使えなかった。休み明けで馬体は6キロ増えていたが、太め感はなく成長分なのだろう。ただし少しテンションが高くなっていた。

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