フラワーC
レース回顧

ミアネーロは5枠5番スタートから内ラチ沿いの7番手につけ、直線で少し外に持ち出すとメンバー4位の35.4秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分48秒0。エルフトラックが逃げて前半3F36.0秒、5F60.0秒の緩い流れ。上がりは36.0秒、ラップは12.0−12.0−12.0秒。先週と同様に内から3、4頭目が荒れており、内ラチ沿いと大外を通った馬が伸びる馬場状態だった。ミアネーロは津村騎手が内ラチ沿いに拘って直線で抜け出した。前走菜の花賞は直線で前が詰まって0.2秒差の5着に終わったが、新馬戦を勝った中山芝1800mで重賞初制覇を飾った。シルクHCのドゥラメンテ産駒でミスエルテの半妹。それほど切れる脚を使えないが、立ち回りが上手く小回りの中山が合うタイプ。今後はフローラSを挟むか、オークス直行かになりそうだ。いずれにしても直線が長い東京で真価が問われる。

ホーエリートは中団の外からメンバー5位タイの35.6秒で上がって0.1秒差の2着。ダートで好騎乗が目立つ原騎手が大外をブン回して持ってきた。これで芝1800mは[1−1−1−0]で3着以内を確保。東京芝1800mの未勝利戦を2番手から抜け出して1分49秒7(重)で勝ったが、ハナ差2着のペッレグリーニはその後未勝利、セントポーリア賞を連勝している。前走フリージア賞は0.2秒差の7着に終わったが、直線で前が詰まるロスがあった。ルーラーシップ産駒で末脚の持続力が優れた馬。2着に入って賞金を加算できたが、桜花賞は使わずにオークスを目指すことになった。

カンティアーモは出遅れて10番手を進み、勝負どころで外に出したが前が壁になり、内に切れ込んでメンバー2位タイの35.3秒で上がって0.2秒差の3着。2着ホーエリートとはクビ差。出遅れて位置取りが悪くなり、直線で外に出せなかったことが堪えた。馬体は14キロ増えていたが、太いというより全体的に実が入ってきた印象。賞金を加算できなかったため、今後はオークスに目標を切り替えてフローラSを使うことになりそうだ。

ラビットアイは内ラチ沿いの後方2番手を進み、直線で最内を突いてメンバー最速の35.0秒で上がって0.2秒差の4着。スタートは出たが、外を回されることを嫌って内ラチ沿いに入れ、直線で最内から伸びてきたが、前を交わすところまで行かなかった。前3走芝1800mでは道中5番手以内につけていたが、今回は流れが緩んだのにもかかわらず、横山典騎手が後方に下げたのが堪えた。

カニキュルは9番手を進み、勝負どころで外を回ってメンバー5位タイの35.6秒で上がって0.3秒差の6着。2着ホーエリートと同じ上がりを繰り出したが、位置取りとコース取りの差が出た印象。前走東京未勝利戦は尻上がりの最速上がりで差し切ったが、今回はタフな中山で切れる脚を使えなかった。もう少し馬体がパンとすれば中山でも走れそうだが、現時点では東京コースが合っている。

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