スプリングS
レース回顧

シックスペンスは4枠4番スタートから3番手につけ、メンバー最速の33.3秒で抜け出して3馬身半差で圧勝。勝ちタイムは1分49秒4。アレグロブリランテが逃げて前半3F37.5秒、5F63.1秒の超スローペース。上がりは33.7秒、ラップは12.0−10.9−10.8秒で尻上がり。向こう正面が強い向かい風ということもあるが、流れが緩んで前残りになった。シックスペンスは好位から抜け出す正攻法のレースで重賞初制覇。

新馬、ひいらぎ賞は緩い流れで速い流れの消耗戦になったときにどうかと思われたが、超スローペースであっさり抜け出して圧勝した。上がりが速くなったのは、最後の直線が強い追い風だったこともあるのだろう。これでデビューから3戦3勝でクラシックに名乗りを上げた。ルメール騎手はレガレイラ、シックスペンス、今週の毎日杯出走のニュージーズが持ち馬。現時点では皐月賞でレガレイラに騎乗する可能性が高そうだ。シックスペンスはダービーを勝っていない国枝調教師の管理馬。モレイラ騎手で皐月賞からダービーに向かうことになりそうだ。

アレグロブリランテは前半3F37.5秒、5F63.1秒の超スローペースで逃げ、メンバー最下位の34.3秒で上がって0.6秒差の2着。逃げたとはいえ、この上がりで2着に粘れたのはメンバーレベルが低かったせいか。最後の直線が強い追い風になると差し追い込み馬が突っ込むことが多いが、超スローペースで前残りになった。アレグロブリランテは前走若竹賞でルカランフィーストに0.2秒差の2着。チューリップ賞では前走紅梅Sでワイドラトゥール(チューリップ賞13着)に負けたセキトバイーストが2着に入り、弥生賞では前走1勝Cでファビュラススター(弥生賞9着)に負けたコスモキュランダが勝っている。今年の3歳重賞は前走2着に負けた馬が次走勝ち馬を逆転して激走するケースが目立つ。アレグロブリランテは母系にリアルシャダイ。距離伸びて良さが出る可能性がある。

ルカランフィーストは内ラチ沿いの4番手からメンバー8位の33.9秒で上がって0.7秒差の3着。前走不良馬場の若竹賞で大外一気を決めたが、今回は横山武騎手が好位につけて3着に粘らせた。横山武騎手は内枠で荒れ馬場をこなせるのかどうか不安だったようだ。東京の新馬戦を最速の33.6秒で上がった馬。横山武騎手はもっと綺麗な馬場が理想とコメントしている。

ウォーターリヒトは少し出遅れて後方2番手を進み、大外からメンバー4位の33.5秒で上がって0.9秒差の9着。超スローペースで前残りの展開になり、大外から追い込むレースでは厳しかった。シンザン記念3着、きさらぎ賞2着馬。スプリングSのメンバーがその2戦より大幅に強かった訳ではない。

ジュンゴールドは1枠1番から全く行く気がなく離れた最後方を進み、メンバー2位タイの33.4秒で上がって1.2秒差の10着。坂井騎手はポジションを取りにいける雰囲気ではなかったとコメント。パドックでは馬体が8キロ絞れて落ち着いて周回していた。不可解な負け方。大人の事情でもあるのか。

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