毎日杯
レース回顧

メイショウタバルが前半3F35.2秒、5F59.6秒で逃げ、メンバー最速の34.4秒で上がって6馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分46秒0(重)。阪神は内ラチ沿いを通った馬が有利な状態が続いており、この圧勝は馬場バイアスもあるが、重馬場で大きくラップを落とさずに逃げて最速上がりを繰り出したことは評価できる。前走つばき賞を3番手から早めに先頭に立って1分46秒9で勝ったが、後半4F45.4秒で全て11秒台のラップだった。つばき賞はレベルの高いレースだったのだろう。先週のスプリングSを左前脚のフレグモーネで回避したため、つばき賞が高レベルでも5番人気だった。ゴールドシップ産駒で近親に京都大賞典を勝ったメイショウカンパクがいる。次走は皐月賞に向かう予定。石橋守調教師はJRA重賞初制覇となった。

ノーブルロジャーは2番手からメンバー5位タイの35.3秒で上がって1.0秒差の2着。川田騎手が4コーナーから直線で外に出して追ったが、そのまま内ラチ沿いを通ったメイショウタバルに突き放された。川田騎手は勝ち馬とは馬場適性の差が出たとコメント。距離を1F延ばして適性を見極めるレースだったが、重馬場でもメイショウタバルに6馬身差をつけられただけに距離をこなしたとは言い切れない状況。シンザン記念勝ち馬でクラシックに出走する賞金は足りているが、このあたり陣営が判断するか。

ベラジオボンドは4番手からメンバー2位タイの35.1秒で上がって1.1秒差の3着。前走共同通信杯は出遅れて流れに乗れず6着に終わったが、今回はスタートを決めて4番手につけてスムーズなレースができた。逃げたメイショウタバルには突き放されたが、マークしていた1番人気のノーブルロジャーにはクビ差まで迫った。次走は距離を延ばして京都新聞杯に向かう予定。

ニュージーズは後方のまま見せ場なく2.3秒差の8着。直線でスムーズさを欠いてまともに追えなかったが、ルメール騎手は重馬場で疲れてしまったとコメント。木村厩舎の管理馬は関西重賞での成績が良くないが、今回は栗東入りして調整しても結果を出せなかった。中山の新馬戦を尻上がりラップで5馬身差で圧勝した馬。今後は青葉賞、プリンシパルSあたりからダービーを目指すことになりそうだ。

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