ダービー卿CT
レース回顧
パラレルヴィジョンは1枠2番から内ラチ沿いの2番手につけ、メンバー5位の34.0秒で逃げたエエヤンを交わしてレースを制した。勝ちタイムは1分32秒9(稍重)。エエヤンが途中から大逃げして前半5F57.8秒。上がりは35.1秒、ラップは11.4−11.4−12.3秒。エエヤンが途中から大逃げして直線でセーフティリードかと思われたが、2番人気のパラレルヴィジョンが豪快に差し切って重賞初制覇を飾った。前半5F57.7秒で流れた前走ニューイヤーSを3番手から抜け出して1分32秒3で勝ったのはダテではなかった。前走OP特別を勝ってハンデは据え置きの57キロ。しかもロスなく回れる1枠2番。JRAは社台に忖度するので注意したい。春の目標は安田記念、秋は毎日王冠を使って天皇賞(秋)かマイルCSを見極めることになりそうだ。
エエヤンは途中から逃げて前半5F57.8秒で飛ばし、直線で後続を引き離したが、最後にパラレルヴィジョンに交わされて0.1秒差の2着。上がりはメンバー4位の34.0秒。近走大不振で前3走10着以下が続いていたが、これで中山芝1600mでは[3−1−0−0]。昨年G2のニュージーランドTを勝った馬が8番人気で穴をあけた。21年以降の中山芝1600m重賞でMデムーロ騎手は[5−3−2−4]で連対率57.1%、複勝率71.4%。中山芝1600mが得意なMデムーロ騎手が騎乗も大きかった。
アスクコンナモンダは12番手の内から徐々に進出し、メンバー3位タイの33.9秒で上がって0.4秒差の3着。内枠から馬場の悪い内を通り、エエヤンが大逃げする特殊な展開で前を捕まえるとこまで行かなかった。それでも荒れた内からしぶとく伸びてきたように力をつけている。これで稍重以上では[2−2−1−0]で3着以内を確保。小柄な馬でも道悪をこなすタイプ。少しずつ重賞の流れに慣れてきている。
セッションはハナを切った後にエエヤンに来られて2番手に控え、メンバー13位の35.2秒で上がって0.9秒差の7着。ある程度速い流れで飛ばしてもしぶとく粘るタイプだが、エエヤンが来た後に控え過ぎて速い上がりを繰り出さないと行けない展開になったのが堪えた。これで関東圏では[0−0−0−4]だが、関西圏では[2−2−2−0]で3着以内を確保。パドック気配は悪くなかったが、輸送は良くないタイプか。
ディオは馬込みの4、5番手につけ、4コーナーで外を回ってメンバー10位の34.8秒で上がり1.1秒差の11着。勝負どころで外を回って直線で伸び切れなかった。前走東風Sを勝って中2週で再度東上して0.5キロ増の57.5キロ。3連勝で東風Sを勝ったことで1番人気に支持されたが、中山での中2週が2回続いたこともあり、パドックでは気配が落ちていた。東風S勝ち馬は人気で不振が続いている。
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