ニュージーランドT
レース回顧

エコロブルームはスタートを決めて3、4番手につけ、メンバー3位の35.0秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分34秒4(稍重)。ユキノロイヤルが逃げて前半3F36.0秒、5F58.9秒。2F目から最後まで11秒台のラップが続き、上がりは35.5秒、ラップは11.9−11.7−11.9秒。道中緩みのないラップで内めをロスなく回ってきたダイワメジャー産駒のワンツー決着になった。

エコロブルームは直線で内を突いた後に外に外に切り替えるロスがあったが、そこからひと脚使って抜け出した。シンザン記念2着馬が正攻法のレースで重賞初制覇を飾った。今年の重賞は前走2着馬が激走することが多いので注意したい。マイル重賞で横山武騎手は[1−4−10−40]で勝率1.8%だったが、レース展望でこういうのを指摘するとJRAが好枠に入れて騎手もやる気を出すことが非常に多いのは気のせいか。このあたり上手く利用していきたい。東京マイルの未勝利戦を圧勝した馬。次走はNHKマイルCに向かう予定。

ボンドガールは2枠3番から内ラチ沿いの4、5番手につけ、メンバー5位タイの35.1秒で上がって0.1秒差の2着。道中頭を上げて折り合いを欠いていたが、武豊騎手が何とかなだめて持ってきた。渋った馬場、荒れ馬場は得意ではなさそうだが、新馬戦でチェルヴィニア、コラソンビートに勝った馬で絶対能力が高いのだろう。2着に入ってNHKマイルCの出走権を確保した。450キロの小柄な牝馬でも馬体にまとまり感があり、パドック気配は良かった。次走はNHKマイルC。新馬戦を勝った東京マイルで真価が問われる。

ユキノロイヤルはハナを切って前半3F36.0秒、5F58.9秒で進み、メンバー11位タイの35.6秒で上がって0.1秒差の3着。2着ボンドガールとは頭差。これで中山マイルは[2−0−1−0]。それほど切れる脚を使えるタイプではないため、石橋騎手が逃げたことがプラスに働いている。稍重の馬場も味方した印象。

ルージュスエルテは中団につけた後に徐々に位置取りが悪くなり、メンバー8位タイの35.5秒で上がって0.8秒差の11着。初の右回り、稍重の馬場が影響したのか、途中から行きっぷりが悪くなって後方になり、直線でもそれほど伸びなかった。能力はあるが、今回は噛み合わなかった。今後はひと息入れる予定。

キャプテンシーは少し出遅れた後に外隣りのシャインズオンユー(石川騎手)にぶつけられて位置取りが悪くなり、3コーナーで2番手に押し上げたが、直線で失速して最下位の16着。前走ジュニアCを逃げて1分32秒5の好タイムで圧勝したが、今回はハナを切れずにモロさを露呈した。稍重の馬場、外枠も影響した印象。

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