ユニコーンS
レース回顧

ラムジェットは出遅れて押しても進んで行かず後方を進み、向こう正面で外から上がって4コーナーで4番手に押し上げるとメンバー最速の37.6秒で差し切って2馬身半差で圧勝した。勝ちタイム1分58秒6は1週前の3勝Cより0.6秒速い優秀なタイム。カゼノランナーが逃げて前半5F61.6秒、上がり38.1秒、ラップ12.6−12.8−12.7秒。中盤からラップが落ちずにタフなレースになった。ラムジェットは前半から行きっぷりが悪く、三浦騎手が促していたが、向こう正面ででエンジンが掛かると一気に捲って先団に取りつき、直線で後続を引き離して圧勝。ハチャメチャな競馬だったが、能力の違いを見せつける勝ち方だった。距離延長が懸念されたが、レースを見るとむしろ距離は長い方が合うのではないか。祖母ラヴェリータは地方交流重賞を7勝した馬。次走は東京ダービーに向かう予定。

サトノエピックは6、7番手からメンバー2位の38.0秒で上がって0.4秒差の2着。横山和騎手が道中ミッキーファイトをマークして外に出させないようにし、勝負どころで外からラムジェットに被せられたが、しぶとく伸びて2着を確保した。国枝厩舎のキタサンブラック産駒でアリエノール(ダート3勝)の半弟。ラムジェットには完敗だったが、賞金を加算できたことは大きい。次走は日本ダービー、または東京ダービーに向かう予定。キタサンブラック産駒で芝もこなせるタイプ。

ミッキーファイトは2枠4番スタートから馬込みの6番手を進み、メンバー4位タイの38.5秒で上がって0.7秒差の3着。道中横山和騎手のサトノエピックにマークされて外に出さず、4コーナーから直線で外から来られて前が壁になり、減速して外に持ち出すロスがあった。相馬眼的に東京ダービーを狙えそうな馬だが、3着で賞金を加算できなかったため、目標を切り替えることになりそうだ。まずは2勝Cを使って夏のレパードSか。大型馬だけに夏場は休養させる可能性もある。

ムルソーは川田騎手が押して3番手につけ、直線で先頭に立ちかけたところで外から2頭に交わされ、最後に一杯になって1.3秒差の5着。逃げれずに早めに来られたこともあるが、上がりはメンバー8位の39.2秒で完全に一杯になっている。前2走は稍重で逃げて圧勝したように脚抜きのいい馬場の方がいいのだろう。レイデオロ産駒は重賞で馬券圏内がなく不振が続いている。

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