平安S
レース回顧
ミトノオーは1枠2番からハナを切って前半5F61.3秒で進み、メンバー7位タイの37.0秒で後続を完封してレースを制した。勝ちタイムは1分57秒4。中盤に12.9−12.8−12.8−12.6秒と流れが緩み、上がりは37.0秒、ラップは12.2−12.2−12.6秒。中盤に流れが緩んで逃げた馬と2番手につけた馬が1、3着に入った。ミトノオーは前走マーチSで前半5F60.9秒で飛ばして2着に粘ったが、今回は中盤にラップを落とし、上がりをまとめて粘り込んだ。3歳時に3連勝で兵庫Chsを勝った馬がパフォーマンスを引き上げて完全復活。これで中央ダートで逃げたときは[3−1−0−0]でまだ底を見せていない。ある程度速い流れで逃げてもしぶとい脚を使うタイプ。馬体の造りが目立つ馬。今後はG1を目指していくことになりそうだ。
ハピは3枠6番から内ラチ沿いの8番手を進み、直線で外に持ち出すとメンバー最速タイの36.4秒で上がってクビ差の2着。テン乗りの菱田騎手が道中ロスなく進め、直線で上手く外に出して持ってきた。前走天皇賞(春)は競走を中止したが、馬体、気配は落ちておらず影響はなさそうだった。4走前に同コースのアルデバランSで1分57秒5で走ってオーサムリザルトに0.1秒差の2着に入ったが、オーサムリザルトは次走6戦6勝でエンプレス杯を制した。今回はアルデバンランSとほぼ同じ流れで走破タイムも0.1秒差だった。ダート重賞は[0−2−2−4]で勝ち切れないレースが続いているが、3歳時のチャンピオンズCで3着に入った馬。噛み合えばすぐに重賞を勝ってもおかしくない。
メイショウフンジンは6枠12番から押して2番手につけ、メンバー7位タイの37.0秒で上がって0.1秒差の2着。逃げたミトノオーに追いつけず、外からハピに交わされた後もしぶとく伸びて差を詰めていた。前走ブリリアントSを逃げ切ったが、フロック視されて10番人気だった。これでダート重賞は[0−1−4−5]で4回目の3着。中央のダート重賞では初めて馬券圏内を確保した。昨年以降、ハナまたは2番手につけたときは[3−1−4−2]で5着以内を確保。ホッコータルマエ産駒で流れに左右されにくいしぶとさがある。
メイプルリッジは10番手から4コーナーで6番手に押し上げるとメンバー3位タイの36.8秒で上がって0.3秒差の5着。前走是政S(3勝C)を2分9秒4(稍重)の好タイムで3馬身差で圧勝した馬がいきなり重賞にメドを立てた。近親にチャンピオンズC2着、東京大賞典3着があるウェスタールンド。ダ2100m以上は[3−1−1−0]で3着以内を確保。6月のスレイプニルS(東京ダ2100m)に使ってきたら注意したい。
ミッキーヌチバナは出遅れて13番手を進み、メンバー最速の36.4秒で大外から追い込んで0.5秒差の6着。出遅れて位置取りが悪くなり、中盤に流れが緩んで前残りのレースになったことが堪えた。前走アンタレスSで1〜3着に入った馬は6、10、7着に終わった。アンタレスSはレベルの高いレースだったが、3頭ともパフォーマンスを落としている。
ハギノアレグリアスは少し出遅れて10番手を進み、メンバー3位タイの36、8秒で上がって0.6秒差の7着。道中の位置取りがいつもより後ろになり、勝負どころで馬群に包まれて追い出しが遅れ、直線で馬群を捌きながら伸びてきた。少し出遅れて位置取りが悪くなったことでスムーズなレースができなかった。今年は3、3、7着。7歳になって少し衰えてきたか。
スレイマンは3番手を進み、メンバー14位の37.7秒で上がって1.0秒差の10着。3番手で手応え良く追走していたが、勝負どころで外からグロリアムンディに来られて早めに外から動いたことが影響したのか、直線で伸び切れなかった。中盤に流れが緩んだ平城京S(京都ダ1800m)でも9着に終わっている。道中流れが緩み過ぎるレースは合わないタイプか。
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