マーメイドS
レース回顧

アリスヴェリテは前半5F58.3秒で大逃げし、メンバー13位の36.1秒で後続を完封しレースを制した。勝ちタイムは1分57秒2。後半5F58.9秒、ラスト3Fは11.6−12.0−12.5秒。前走2勝Cは前半5F56.8秒で大逃げし、後半5F61.0秒、上がり37.2秒で1分57秒8。今回は前走より前半5Fを1.5秒落としたが、走破タイムは0.6秒詰めている。前走は53キロ、今回は3キロ減の50キロ。机上計算では時計を詰めておかしくないが、メンバーが強くなると同じような走りをできない馬の方が多い。展開、斤量もあるが、力をつけているのだろう。芝2000mは[3−6−0−0]で連対率100%をキープ。永島まな騎手は重賞初制覇。かなり使い込んだため、今後はひと息入れて秋はエリザベス女王杯を目指すことになりそうだ。

エーデルブルーメは11番手から徐々に進出し、4コーナーで4番手に押し上げるとメンバー7位の34.6秒で上がって0.4秒差の2着。川田騎手が外を回って早めに動いたが、大逃げして1分57秒2で走ったアリスヴェリテを褒めるべきなのだろう。前走3勝Cを勝ってOP入りした馬が重賞初挑戦で1分57秒6で走って0.4秒差の2着なら今後のメドは立った。これで芝2000mは[4−4−4−3]、良馬場では[3−4−4−1]。クラブの規定で現役は来年春まで。今後は芝2000mを中心に使い込んでいくことになりそうだ。

ホールネスは馬込みの中団を進み、3、4コーナーで外に出すとメンバー3位タイの34.3秒で上がって0.4秒差の3着。1番人気のエーデルブルーメより切れる脚を使ったが、結果的に位置取りが後ろ過ぎた。午前中は稍重だったが、良馬場に回復したのはマイナスだった。それでも前走2勝Cを勝った馬が格上挑戦で1分57秒6で走って3着に入ったことを評価したい。心肺機能が高く、直線で他馬が一杯になりかけたところからひと伸びできるタイプ。今後は自己条件を使ってOP入りし、秋はエリザベス女王杯を目指すことになりそうだ。

セントカメリアは少し出遅れて後方2番手を進み、メンバー3位タイの34.3秒で上がって0.6秒差の6着。大逃げした馬が押し切る展開で位置取りが後ろ過ぎた。直線で馬群に突っ込んで伸びており、3着とは0.2秒差。1分57秒8で走って力は出している。

ピンハイ中団から徐々に位置取りが悪くなり、4コーナー12番手から内を突いて6位タイの34.5秒で上がって0.8秒差の9着。直線で一瞬内から伸びかけたが、外から突っ込んだ馬に切れ負け。荒れた内を突いたこともあるが、芝2000mだと末脚が鈍る感もある。

ミッキーゴージャスは3番手を進み、メンバー12位の35.9秒で上がって1.4秒差の13着。大逃げする馬がいると離れた2、3番手から雪崩れ込むことが多いが、トップハンデ56.5キロを背負っていつもと違いレースをしたことが影響したのか直線で失速した。休み明けは[0−0−0−3]。牝馬でも叩き良化型か。

[Home]