宝塚記念
レース展望

過去10年で1番人気は[3−2−0−5]で5連対。単勝1倍台は[2−1−0−2]、2倍台は[1−0−0−1]、3倍台は[0−1−0−2]。信頼度は単勝オッズに比例する。2番人気は[2−0−3−5]、3番人気は[2−0−0−8]で各2連対。6〜9番人気が6連対、10番人気以下が3連対。過去4年の馬連は34倍、27倍、20倍、23倍で全て中穴決着。人気馬に人気薄を絡めて中穴を狙うのが妙味。

連対馬13頭にG1勝ち、2頭にG1−2着、3頭にG2勝ちがあった。天皇賞(春)組は着順不問。天皇賞(春)を除くと連対馬14頭のうち12頭が前走4着以内。前走重賞で4着以内に入ったG1、G2実績馬に注目。6番人気以下で連対した9頭のうち7頭に芝2000m以上のG2以上で勝ち星、残る2頭は前走G3を勝っていた。9頭のうち6頭が5、6歳の関西馬だった。穴でこれらを満たす先行馬と追い込み馬を絡めたい。

過去10年でノーザンF生産馬は[8−5−5−54]で1、1、2、3、3、6、7、8番人気が勝ち、1、5、9、10、10番人気が2着、2、2、4、6、8番人気が3着。ジャスティンパレス、ドウデュース、ローシャムパークが該当する。社台F生産馬は[0−0−0−11]で3着以内がない。4番人気以内は[0−0−0−3]。ソールオリエンス、ヒートオンビート、ベラジオオペラ、ルージュエヴァイユが該当する。

ドウデュースは22年のダービーでイクイノックスに勝った馬。昨秋は戸崎騎手が騎乗した天皇賞(秋)は7着、ジャパンCは4着に終わったが、武豊騎手に戻った有馬記念は出遅れて後方から捲って最速の34.3秒で差し切り2分30秒9で優勝。前走ドバイターフは出遅れて位置取りが悪くなり、内から追い込んで0.3秒差の5着。芝2200mでは昨年の京都記念を後方から捲って2分10秒9で3馬身半差で圧勝している。

国内で武豊騎手では[6−1−1−0]。58キロを背負って京都記念、有馬記念を最速上がりで勝っている。週末は雨が降る予報が出ており、馬場が渋る可能性が高いが、これまで国内では道悪の経験がない。フランスでは重馬場のニエル賞4着、凱旋門賞19着。国内なら馬場がある程度悪化しても大丈夫か。今年のG1で武豊騎手は[0−1−1−8]。友道厩舎は宝塚記念[0−1−1−8]でサクラメガワンダーで2着がある。

ジャスティンパレスは昨年の天皇賞(春)を中団から最速の34.9秒で差し切って3分6秒1(稍重)で優勝。宝塚記念は後方から3位タイの35.1秒で追い込んで0.2秒差の3着。鮫島駿騎手は直線で鞭を落としていた。天皇賞(秋)は10番手から最速の33.7秒で追い込んで0.4秒差の2着。有馬記念は出遅れて最後方から2位の34.4秒で追い込んで0.3秒差の4着。ドバイSCは5番手から伸び切れず0.5秒差の4着。

天皇賞(春)を勝った後、善戦止まりが続いているが、昨年宝塚記念以降に先着を許した馬は、今回ドウデュースしかいない。芝2200mは[1−0−1−0]で中京の神戸新聞杯を好位から抜け出して2分11秒1で3馬身半差で圧勝している。宝塚記念、天皇賞(秋)、有馬記念は追い込むレースが続いたが、好位からのレースもできるタイプ。ルメール騎手では[4−0−0−0]。今年のG1でルメール騎手は[1−2−0−4]。

大阪杯勝ち馬ベラジオオペラ、同2着馬ローシャムパーク、同3着馬ルージュエヴァイユ、天皇賞(春)2着馬ブローザホーン、同3着馬ディープボンド、日経賞と目黒記念を連勝したシュトルーヴェ、京都記念勝ち馬プラダリア、昨年の皐月賞馬ソールオリエンスなど伏兵は多士済々。京都は土曜が曇り時々雨、日曜が雨時々曇りの予報。過去10年では6年が良馬場、4年が稍重。馬場が渋った4年のうち3年で人気薄が連対している。

ベラジオオペラは大阪杯を2番手から7位タイの34.9秒で抜け出して1分58秒2で優勝。ドバイ遠征馬が多く、手薄なメンバーだった。芝2200mでは京都記念で0.1秒差の2着がある。今年の芝2000m以上の牡馬混合重賞で4歳馬は[1−3−1−36]で勝ったのはベラジオオペラ(大阪杯)のみ。芝2200m以上では[0−2−1−21]で未勝利。ソールオリエンスにもいえるが、4歳馬はレベルが低いのか。

ローシャムパークは前走大阪杯は後方から向こう正面で大外から2番手に押し上げ、7位タイの34.9秒で上がってクビ差の2着。芝2200mはオールカマー1着、セントライト記念3着。戸崎騎手は芝2200mのG1[0−0−0−9]、宝塚記念[0−0−0−4]。シュトルーヴェは芝2200m以上[5−3−0−1]で日経賞、目黒記念を連勝した。目黒記念は11番手から最速の32.9秒で差し切って2分32秒3で優勝。過去10年でキングカメハメハ産駒は[2−1−0−15]。テン乗りのレーン騎手が騎乗する。

1番人気のドウデュースは調教で好タイムを連発しており、昨年の京都記念のような走りができればあっさりもあるが、武豊騎手が出遅れたり、想定以上に馬場が渋ると危ない面もある。2番人気はルメール騎手で4戦4勝のジャスティンパレス。道悪は稍重の天皇賞(春)のみ。ディープインパクト産駒だけに馬場は悪化しない方がいいか。過去10年で6番人気以下は[3−6−5−85]、10番人気以下は[0−3−3−53]。今年は13頭立てでも馬場が悪化すると波乱度が増す。昨年は穴馬○スルーセブンシーズ(10人気)が激走した。

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<昨年の予想結果>

阪神11R 宝塚記念
高確信度勝負R
◎イクイノックス 1着
穴○スルーセブンシーズ 2着(10人気)
△ジャスティンパレス 3着
複勝560円本線的中!
馬単2,660円本線的中!
馬連2,340円本線的中!
ワイド970円本線的中!
3連複4,030円的中!
3連単13,630円的中!

★穴馬の予想コメント

穴はスルーセブンシーズ。前走中山牝馬Sは中団の後ろから外を回って最速の33.8秒で差し切って優勝。前半5F60.1秒、後半5F57.8秒。外を回っていい脚を長く使い、中山で33秒台で上がったことを評価したい。21年オークスで相馬眼的に評価して穴馬○で狙った馬が馬体が充実して本格化してきた。

中山芝1800mで前半5F60.1秒以内、後半5F57.8秒以内で勝った馬は、ヴィクトワールピサ(11年中山記念)、ドゥラメンテ(16年中山記念)、スルーセブンシーズ(23年中山牝馬S)の3頭しかいない。ヴィクトワールピサは次走ドバイWC1着、ドゥラメンテはその後ドバイSC2着、宝塚記念2着。

有馬記念勝ち馬ヴィクトワールピサ、ダービー馬ドゥラメンテと同じように走りをしており、ケリ値(地面を蹴って前に進む力)がかなり高いのである。ルメール騎手で3戦3勝。前走中山牝馬Sで騎乗したルメール騎手はスルーセブンシーズを警戒しているのではないか。栗東入りして調整し、調教の動き、気配が目立っている。

芝2200mは[0−1−1−0]で日本海Sでロに頭差の2着があるが、勝ったロバートソンキーは次走オールカマーでジャラルディーナに0.2秒差の2着に入った。09年宝塚記念を勝ったドリームジャーニーの産駒。グランプリ7勝の池添騎手。早めに動くイクイノックスを尾行して直線で外から併せれば一発がある。

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競馬アナリストGM

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