七夕賞
レース回顧
レッドラディエンスは後方集団の先頭を進み、4コーナーで外から押し上げるとメンバー最速タイの34.9秒で差し切って2馬身差で圧勝した。勝ちタイムは1分57秒9。バビットが逃げて前半5F57.3秒のハイペース。後半5F60.6秒、上がり36.6秒、ラップは12.3−12.2−12.1秒。前が飛ばして隊列が縦長になったが、外から切れる脚を使った人気馬2頭で決着。レッドラディエンスは外を回っていい脚を長く使って差し切り重賞初制覇。OP特別勝ちがなく、重賞初挑戦の馬がハンデ57キロは見込まれたが、外を回って大きくパフォーマンスを引き上げた。パドックでは研ぎ澄まされた馬体が目立っていた。22年に藤沢和厩舎から友道厩舎に転厩して長期休養を挟みながら大事に育ててきた馬が本格化してきた。残り少なくなったディープインパクト産駒でG1を勝てば種牡馬になれる可能性がある。サマー2000シリーズの優勝を目指すのか、秋のG1を狙って前哨戦を使うのか、陣営は悩むことになりそうだ。
キングズパレスは10番手の外を進み、メンバー最速タイの34.9秒で上がって0.3秒差の2着。道中レッドラディエンスをマークして直後を進み、勝負どころで一緒に上がってきたが、レッドラディエンスより外を回ったぶん追いつけず2馬身差をつけられた。松岡騎手は「もう少しペースが遅ければ瞬発力で追いつけた」とコメント。これで芝2000mは[2−5−0−0]で連対率100%をキープ。前走新潟大賞典2着に続き2着に入って賞金を加算することができた。レッドラディエンスに負けたが、相馬眼的にサマー2000シリーズを狙えそうな馬という評価は変わらない。次走は新潟記念に向かうことになりそうだ。
ノッキングポイントは6番手の内につけ、メンバー7位の36.0秒で上がって0.4秒差の3着。道中ロスなく回って4コーナーで外に出してしぶとく伸びてきた。前3走15、12、8着に終わった馬が叩き3戦目で復調気配を見せた。昨年の新潟記念を勝った栗毛の馬で夏場もいいのだろう。半妹チェルヴィニアはオークス馬。兄弟、姉妹が走るとそれに連動することが多い。次走は新潟記念に向かうことになりそうだ。
ダンディズムは出遅れた後に押して5番手につけ、メンバー9位の36.5秒で上がって0.5秒差の4着。昨年の福島記念は後方から捲って2着に入ったが、今回はハイペースにも関わらず、三浦騎手が押して先行したことが堪えた。3着とはクビ差。ノッキングポイントは内をロスなく回ったが、ダンディズムは外を回っていた。いつもの差すレースをしていれば展開が嵌まっただけにテン乗りの三浦騎手が裏目に出た印象。
リフレーミングは後方からメンバー3位の35.0秒で上がって0.6秒差の5着。隊列が縦長になり、結果的に位置取りが後ろ過ぎた。大外一気を決めた福島民報杯は55キロだったが、今回は57キロだったことも影響したのだろう。
レッドランメルトは4番手から徐々に進出し、メンバー10位の36.7秒で上がって0.6秒差の6着。ハイペースで先行してしぶとく粘ったが、最後は切れ負けした。昨年の七夕賞は0.4秒差の5着。勝ち切れないが、復調してきている。
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