中京記念
レース回顧
アルナシームは内ラチ沿いの7番手から勝負どころで押し上げ、4コーナーから直線で外に出すとメンバー4位の36.4秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分47秒2。テーオーシリウスとセルバーグがやり合って前半5F57.5秒のハイペース。上がりは37.3秒、ラップは12.5−12.5−12.3秒。上がりの掛かる差し馬向きの消耗戦になった。アルナシームは横山典騎手が内枠からはこう乗るといったお手本のようなレースぶりで優勝。アルナシームは重賞9戦目で初制覇となった。
2、3歳時は掛かって自滅していたが、ブリンカーをつけなくても折り合えるようになった。前走エプソムC5着でハンデが57キロになったのも良かったのだろう。2着エピファニーは58キロ、3着エルトンバローズは59キロを背負っていた。これで良馬場、右回りの芝1800mは[5−2−0−1]。秋はこの条件がないため、芝2000m重賞を使うことになりそうだ。アルナシームは21年の朝日杯FS4着馬。1着ドウデュース、2着セリフォス、3着ダノンスコーピオン、5着ジオグリフはその後G1を制している。
エピファニーは9番手から内を突いてメンバー2位タイの36.2秒で上がってクビ差の2着。勝ったアルナシームより1キロ重い58キロを背負っており、実質は勝ちに等しい内容。芝1800m以上で前半5F57秒台で流れたレースは[2−1−0−0]。2走前に勝った小倉大賞典と同じようにセルバーグがハイペースで飛ばす展開が合っているのだろう。3戦連続で騎乗した杉原騎手も上手く乗っている。
エルトンバローズは6番手から早めに押し上げ、メンバー5位の36.8秒で上がって0.1秒差の3着。トップハンデ59キロを背負い、自分から動いて勝ちに行ったが最後に一杯になった。西村淳騎手は「早く抜け出し過ぎた」とコメント。G2以下、良馬場、芝1800m以下では[3−2−1−0]。近走不振が続いていたが、この条件では堅実に走っている。ディープブリランテ産駒で道悪はこなしそうだが・・・。
ボーデンは12番手からメンバー6位の37.0秒で上がって1.0秒差の6着。勝負どころで前にいたエピファニーが動かなかったため、各馬が動いたところで動けずに仕掛けが遅れて流れに乗れなかったことが堪えた。小倉に輸送したこともあり、馬体は6キロ絞れて482キロ。良馬場、芝1800m、500キロ以下では[1−4−0−1]。今回は6着に負けたが、この条件が揃ったときは注意したい。
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