レパードS
レース回顧

ミッキーファイトは1枠1番からスタートを決めて3番手につけ、メンバー最速タイの37.6秒で抜け出してレースを制した。勝ちタイムは1分51秒2。ブルーサンが逃げて前半5F61.0秒、上がり37.8秒、ラップ13.2−12.4−12.2秒。流れが緩んで先行した2頭で決着した。ミッキーファイトは1枠1番に入って位置取りと捌けるかがポイントだったが、戸崎騎手が3番手につけ、スムーズなレースで重賞初制覇を飾った。これでダート[3−0−1−0]。前走ユニコーンSは不利があって3着に負けたものでラムジェットとはまだ勝負づけが済んでいない。レモンポップを出した田中博厩舎のドレフォン産駒でジュンライトボルトの半弟。重賞を勝って賞金を加算できたことでG1が視野に入る。相馬眼的に評価できる馬。次走は大井で行われるジャパンダートクラシックに向かう予定。

サトノフェニックスは8枠14番からスタートを決めて2番手につけ、メンバー5位の37.9秒で上がって0.2秒差の2着。サウジダービー10着、UAEダービー出走取消で11番人気だったが、海外遠征したのはダテではないことを示した。兵庫ジュニアGPはハナ差の2着に負けたが、勝ったイーグルノワールは全日本2歳優駿でフォーエバーヤングの2着。サトノフェニックスは全日本2歳優駿で5着に終わったが、スタートで躓く大きな不利があった。そのあたりを加味し印を回して正解だった。西園厩舎で鍛えられた馬で地味に活躍しそうなタイプ。

ミッキークレストは10番手から4コーナーで5番手に押し上げるとメンバー3位タイの37.7秒で上がって0.7秒差の3着。2着に3馬身差をつけられたが、いい脚を長く使って能力を示した。前走1勝Cを1分52秒9で2馬身差で圧勝したが、勝ちタイムは翌日の3勝Cより0.2秒速かった。ヤマニンウルスを出したジャスタウェイ産駒で母ダヌスカズマイガールは米ダートG3を3勝した馬。これから大久保龍厩舎で鍛え上げれば走ってくる。

バロンドールは5番手から4コーナーで3番手に押し上げ、メンバー6位タイの38.4秒で上がって0.9秒差の4着。前走UAEダービーで6着に入った馬が10番人気の低評価を覆して4着に入った。陣営は素質を評価して重賞を使っているが、自己条件を使えばすぐに勝ち上がれそうだ。

ハビレは11番手からメンバー3位の37.7秒で上がって0.9秒差の5着。出遅れて位置取りが悪くなり、直線で内を突いたが、捌くのに苦労して脚を余した。3着ミッキークレストとは0.2秒差。直線でスムーズなら3着と際どかったかもしれない。骨格のしっかりした馬で相手なりに堅実に走りそうなタイプ。

ソニックスターは中団につけ、メンバー10位タイの39.1秒で上がって2.1秒差の9着。東京ダ1600mの1勝Cと青竜Sを連勝して2番人気に支持されたが、直線で全く伸びなかった。馬体は554キロ。夏場だけに黒鹿毛の大型馬には厳しかったか。今後はダ1600m以下を使うことになりそうだ。

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