新潟2歳S
レース回顧
トータルクラリティは7枠9番から4番手につけ、メンバー2位タイの34.0秒で上がり、最後はコートアリシアンを差し返してレースを制した。勝ちタイムは1分34秒2。シンフォーエバーが逃げて前半3F35.0秒、5F59.7秒。上がりは34.5秒、ラップは11.7−11.1−11.7秒。中団に流れが緩んで上がり勝負になった。1着キャロットF、2着吉田照哉氏、3着サンデーR。社台の馬が上位を独占した。トータルクラリティはガツンと切れるタイプではないため、北村友騎手が好位から早めに動いてしぶとさを生かすレースで重賞初制覇を飾った。直線で外からコートアリシアンに交わされたが、最後に差し返す勝負根性を見せた。池添学厩舎のバゴ産駒で近親にスルーセブンシーズがいる。次走はサウジアラビアRC、またはデイリー杯2歳Sになりそうだ。
コートアリシアンは5番手からメンバー最速の33.9秒で上がって半馬身差の2着。直線でトータルクラリティを交わして先頭に立ったが、最後に差し返された。東京の新馬戦を最速の33.3秒で5馬身差で圧勝したのはダテではないことを示したが、トータルクラリティに競り負けたのは体力の差か。新潟外回りは直線が長く末脚の威力が問われるが、地力&体力も問われる。過去10年で439キロ以下の牝馬は[1−0−1−22]だったが、22年に勝ったキタウイングに続き連対を確保した。新種牡馬サートゥルナーリア産駒。小柄な牝馬がどんな成長を見せるか。
プロクレイアは後方2番手からメンバー2位タイの34.0秒で上がって0.6秒差の3着。直線で内めの馬群を捌こうとしたがスペースがなく、馬群を捌きながら大外に持ち出すロスがあった。それでも最後までしぶとく伸びて勝ったトータルクラリティと同じ上がりを繰り出している。新馬戦でまだギアを隠し持っている感があったが、やはりまだギアを隠し持っている。2着に3馬身差離されたのはスムーズさを欠いたため。牝馬限定重賞戦線に乗ってくる。
マジカルフェアリーは8番手からメンバー4位の34.1秒で上がって0.6秒差の4着。直線で外からしぶとく伸びてきたが切れ負けした。馬が走りに前向きさで活気があり、走法からも小回りコースの方が合っている。小倉芝1800mの新馬戦をラスト11.9−11.9−11.4秒の持続&尻上がりラップで勝った馬。レースを選んで使えば活躍できる。
ジョリーレーヌは8番手からメンバー5位の34.4秒で上がって0.8秒差の5着。直線で外から伸びてきたが、最後に一杯になった。この走りと馬体の造りからベストはもう少し短い距離なのだろう。昨年以降の重賞で大竹厩舎は[0−0−3−24]で3着止まり。それほど人気にもならないが不振が続いている。
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