セントウルS
レース回顧
トウシンマカオは8枠17番から11番手を進み、直線で外からメンバー2位タイの33.1秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分7秒7。ピューロマジックが逃げて前半3F33.6秒。上がりは34.1秒、ラップは11.4−11.1−11.6秒。荒れた馬場でピューロマジックがそれほど飛ばさずに前残りになりかけたが、トウシンマカオが強烈な末脚で差し切ってスプリント重賞4勝目を挙げた。3歳以降左回りは[0−0−0−6]だったが、馬場、枠順に恵まれなかった感もあった。今回は内が荒れた馬場で外枠からスムーズなレースができたことが良かったのだろう。これで芝1200mで外枠では[5−0−0−2]。外枠を苦にしない珍しいタイプ。スプリントG1は高松宮記念15着(不良)、6着(重)。中山ではオーシャンSを勝っている。ビッグアーサー産駒。良馬場ならG1初制覇があってもおかしくない。
ママコチャは8枠18番から掛かり気味に3番手につけ、メンバー11位の33.9秒で上がって0.1秒差の2着。昨年のスプリンターズSを勝った牝馬が57キロを背負い、大外枠から外を回って2着に入り地力を示した。休み明けで馬体が10キロ馬体が増えて次のスプリンターズSを意識した仕上げだったが、道中掛かり気味に先行して2着に粘れたのはG1馬の地力なのだろう。これで左回りでは[2−2−1−1]、良馬場では[2−2−0−0]で連対率100%。鹿毛の馬だが、母ブチコの白毛一族。暑い時期に走るタイプ。
モズメイメイは1枠1番から内ラチ沿いの3、4番手を進み、メンバー12位タイの34.0秒で上がって0.2秒差の3着。馬場の内側が荒れており、1枠1番からずっと荒れた内を通って3着に入ったのは大したもの。北九州記念で3着に入り、前走アイビスSDを勝ったのはダテではないことを示した。音無調教師は来年2月で引退。使い込んでいるが、G1制覇に向けて渾身の仕上げで来るのだろう。
アサカラキングは7枠15番から2番手につけ、メンバー16位タイの34.3秒で上がって0.4秒差の6着。ピューロマジックを行かせて2番手で折り合ったが、直線で伸び切れなかった。前走函館スプリントSより内容は良かったが、芝1200mの重賞勝ち馬とは少し差があるか。今後は芝1400mのスワンS、阪神カップを狙っていくことになりそうだ。
サウザンサニーは11番手からメンバー7位タイの33.6秒で上がって0.5秒差の9着。直線で前が壁になって最後までまともに追えなかった。前走函館スプリントS4着でも直線で前が壁になって脚を余している。重賞で通用するレベルにあるため引き続き注意したい。
ピューロマジックは前半3F33.6秒で逃げたが、直線で一杯になって0.7秒差の13着。荒れ馬場を考慮してそれほど飛ばさなかったが、他馬にマークされて早めに来られ、直線で失速した。時計の出る馬場で見直したい。ダッシュ力があるため、来年はアイビスSDを狙えそうだ。
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