ファンタジーS
レース回顧
ダンツエランは7枠12番から6番手につけ、メンバー4位の34.4秒で差し切ってレースを制した。勝ちタイムは1分22秒8(不良)。モズナナスターが逃げて前半3F36.0秒(不良)。流れが緩んで逃げた馬と2番手につけた馬が2、3着に粘り込んだ。ダンツエランは新馬戦を2番手から抜け出して勝ち、前走りんどう賞を逃げて3着に粘ったが、今回は6番手に控えて差し切った。差し切れたのは不良馬場で上がりが掛かったこともあるのだろう。不良馬場で地力を生かせたが、人気の差し馬が控え過ぎた感もある。北海道セレクションセールで4620万円で取り引きされたロードカナロア産駒。良馬場では切れ負けしそうなイメージ。
モズナナスターはハナを切って前半3F36.9秒で逃げ、メンバー8位タイの34.7秒で上がってハナ差の2着。直線でベルビースタローンと併せ馬で抜け出しかけたが、外からダンツエランに交わされた。これで[1−3−1−1]で函館2歳S7着を除き3着以内を確保。テン乗りの富田騎手が緩い流れで逃げたことがかなり大きかった。父モズアスコット、母グランプリエンゼルとも矢作厩舎の管理馬。少しずつ地力が強化されてきている。
ベルビースタローンは7枠13番から2番手につけ、メンバー8位タイの34.7秒で上がってハナ+ハナ差の3着。15番人気であわやのシーンを作った。小倉芝1200mの未勝利戦を1分10秒6(稍重)で勝った馬。道悪と緩い流れで前に行ったことがプラスに働いている。
ヴーレヴーは10番手からメンバー2位タイの34.2秒で上がって0.1秒差の4着。馬群を割って伸びてきたが、結果的に位置取りが後ろ過ぎた。最後まで脚色は衰えていないだけに位置取り負け。今年の重賞でシュタルケ騎手は[0−0−0−9]で3着以内がない。
カワキタマナレアは大外15番枠から11番手を進み、メンバー最速の34.0秒で追い込んで0.1秒差の5着。外から切れる脚を使って伸びてきたが、位置取りが後ろ過ぎた。勝ったダンツエランの上がりを0.4秒上回っている。前走10キロ増えた馬体がさらに8キロ増。これはいい傾向。
[Home]